熱血教師を放逐せよ

「昨日の風はどんなのだっけ?」さんのブログより。
これ見て思い出したんですが、
僕が中学生の時、林間学校行った時のお話。
昼食を外で食べる事になり、
その昼食は泊まってる宿支給のお弁当。
パッケージが捨てられるようになってるタイプのヤツ。
先生が「ゴミは必ず先生の所にあるゴミ袋に入れろ。絶対に捨てるなよ。」


しかし昼食後、外にゴミが散乱してたらしく
ウチの学年名物、数学教師の皮をかぶった体育教師
(年がら年中ジャージだったので)がカンカン。
「ゴミ捨てたヤツは誰だー!名乗り出ろー!」
しかし、その怒号にみんなビビってしまって誰も立ち上がらない。


時間だけが無駄に過ぎて行き「このままでは埒が開かない」
と思った僕はそっと手を挙げました。
いや、実はおにぎりを落としてしまって、
一緒に食べてた友達に「ええやん、捨てちゃえ!」と
そそのかされて、そのままにしてたんですね。
その後ろめたさもあったんで。
(まぁ、でもその先生の言い方だと、そういうのじゃなくて
弁当のガラとかそんな感じだったと思うのですけどね。)


ただ、僕の中には「僕が立てば、他に捨てた奴も立ってくれるだろう、
そうすれば『まぁ、今回は正直に立ったお前に免じて
許したるわ。今度からするなよ!』」
てな感じの展開を期待してたんですよ。


しかし、だーれも立たなくて「ええっ!うそーん!」ですわ。
んで、僕が一人怒られるハメに。
まぁ、そんな怖い先生に怒られてますから
僕も大人しくうつむいてお説教を受けてたんですよ。


そしたら、その先生なにを血迷ったのか
「なんや!その態度はー!」
ってこっちに凄い形相で近寄って来るんですよ!


ちょっと待って!そら先生に向かって、
ずっとメンチ切ってたりしたら
そう言われても仕方ないけど
僕大人しく聞いてましたやん。
さっきのとダブルで「うそーん!」ですよ。


その後その先生に突き飛ばされまして
その場はそこで終わりました。


その後部屋に戻る時、さっき書いた僕をそそのかした友人が
「コタさんなんで立ったん?ゴミ捨ててへんのに」
おい!


まぁ、問題はその後ですわ。
その突き飛ばされた時はもう何が何だか解らない状態だったんですが
林間学校終わって家に帰って落ち着いた時に
その時の悔しさ、悲しさ、怖さで神経性胃炎になり夜中病院に運ばれました。
まぁ、病院に着いた途端痛みが治まったんで良かったんですが。


いや、そら落としたおにぎり捨てた僕がもちろん悪いんですけど
だからと言って神経性胃炎になるまで追い詰めてええわけないやろ!
ホンマ未だにあの悔しさは忘れません。


いや、僕が見るからに不良なら熱血指導もいいでしょうけど
もう見るからにメガネでひょろひょろで
いじめられっこの僕に、そんな指導法は却って逆効果ですよ。
別に「あの時、怒ってくれてありがとう」とか
これっぽっちも思わないですから。
むしろ、思い返しただけで未だにハラワタが煮えくり返る思いです。

今でも自分より背の高い、年上の男の人に対して恐怖感がありますからね。
あれはたぶん、その時の体験がトラウマになってるんでしょうね。


まぁ、この経験で一つ学んだのは
「正直者はバカを見る」って事ですねw
人間ズル賢く生きていかないと。