大阪芸人はエリート芸人?

僕が以前書いた日記に頂いたコメントなんですが
「育ちがいい感じ」「食うものに困ってない感じ」
というのは非常に言い得て妙というか
大阪の若手芸人を非常に的確に示してる言葉だと思います。


なんとなく、大阪の若手ってみんな「エリート」なんですよね。
売れてる売れてないに関わらず。
こう余りがつがつした感じを見せないというか
たぶん「がつがつした感じを見せるのがみっともない」
と思ってるんでしょうね。


オンバトを見てても
僕がよくこことかはてなにも書いてますが
「初挑戦、もしくは初オンエアを狙う芸人は
名刺代わりになる、ガチガチの鉄板をやるべき」
だと思うんですけど
どうも、大阪の若手を見てると
ホームの劇場で現在進行形でウケてるネタを持ってくる。


それはさも「こんな番組に必死になるなんてみっともない。
いつもどおりの自分でさらっとオンエアしたい。」と
言わんばかりの。


でも、ホームの劇場で現在進行形でウケてるネタって
いつものお客さんの前でやってるから
「知ってる人がやって面白い笑い」なんですよ。
それをアウェーでやってウケる訳ないですよね。


っていうかね、若手のウチからそういう考えでは
イカンと思うのですよ。
そんな考えのままでは将来
ロクな芸人にならないと思います。


確かに今のオンバトに勝ち抜いて行っても
特に何にもないです。


それでも、番組に出るからには
全力で挑んで欲しい。
「なにがなんでもオンエアしてやる!」
ぐらいの気迫で挑んで欲しいんですよ。


若手なんだからもっとがつがつしていいと思うんですよ。
何を変な所でカッコ付けとんねんと。


それで落ちたらカメラの回ってる所で悪態を突く。
(この前の放送も落ちた芸人が帰る所を映す所で
天津だけお辞儀しなかったですからね)
日記に文句を書く。
そっちの方が全然スマートじゃないですよ。
何か「カッコイイカッコ悪い」の
判別が間違ってると思います。


で、そんなオンバトで落ちまくってる
大阪の若手がM-1では大方のメンバーが
準決勝まで残ってるのは
M-1が「エリートの為に漫才コンテスト」
だからだと思うからです。
オンバトは「庶民のお笑い大会」みたいな感じ)


よくM-1で吉本の芸人が多く勝ち残るのを見て
「吉本の大会だから吉本贔屓なんだ」という人が居ますが
僕はというよりも「エリートのコンテストには
エリートの芸人がマッチする」からだと思います。
(逆にテツandトモとかタイムマシーン3号
決勝で浮いてしまうのは、彼らには「エリート」ではなく
庶民派の芸人だからだと思います)


で、「エリートの為のコンテスト」だから
エリート達も本気を出せるんですよ。


で、この大阪の芸人に「エリート意識」を
植えつけるきっかけになったのは
ダウンタウン松本なんじゃないかと
僕は思うんですよね。


M-1も松本のイメージが強いから
「エリートのコンテスト」のイメージが
強くなったんじゃないかと。


確かにM-1はエリートのコンテストだけあって
優勝出来た時の富と名声は凄いです。
そこに向かって全力を注ぐ事は
夢があっていいと思うんですけど
こんな事を言ってはなんですが
全員が全員チャンピオンになれる訳がないじゃないですか。


ほとんど多くの芸人は決勝戦にも進めずに
出場期限を過ぎてしまうんですよ。
それを考えると「果たしてM-1にだけチカラを
注ぐ事はいい事なのか?」と。


M-1にチカラを入れる傍ら保険として
オンバトで一般客の指示を仰ぐ方法を
身に着けた方がいいと思うんですよ。


僕は今から2,3年後、テレビのバラエティに
出まくっているのは大阪のbase芸人よりも
今のオンバトの常連組のような気がするんですよね。