爆笑オンエアバトル1月18日放送分 : 一汁一菜絵日記帳:昨日の風はどんなのだっけ?

以前書いたオンバトの感想にトラックバックを下さったので
トラバ返しをしたいと思うのですが
特に後半に書かれてある「大阪勢が非常にオンバトに弱い」という話から
いろいろ語られてらっしゃるんですけど
よく、その事で大阪の若手のお笑いファンとかが
オンバトの審査員は解ってない」みたいな事を言う人がいるんですが
僕からすれば
「解ってなくて当然、解ってない人にいかに解ってもえるネタが出来るのか?」
というのがオンバト最大のテーマだと言いたい。


だって、大阪の若手を知る機会なんてどこにあります?
東京のテレビにも出てないし、せいぜいbase所属の芸人が
たまーにルミネに呼ばれて来るぐらいでしょう。
知らない人間がたくさん居て当然。
他にも「オンバト審査員は大阪アンチ」とかいう意見も聞きますが
情報が無いのにアンチになりようがないやんって思いますよね。
それ以前の問題。


でも、大阪のお笑いファンもですけど、芸人もちょっとは名前が知れてると
思い込んじゃうんですよね、不思議と。
そりゃ難波の商店街歩いてたら「○○さんですよねー?」
とか言われる事が日常茶飯事で麻痺しちゃってるのかも知れないけど
難波で行われる事が全国規模で行われるって思っちゃうのは
ちょっと思い上がりがすぎると思うんですよね、
芸人もそしてファンも。


で、最近オンバト見てて東京の芸人さんの偉いなーって思うのは
必ず自己紹介するでしょ?どんな常連でも。
あれって大事な事だと思うんですよ。
オンバトの審査員ってハガキ出して抽選で来るから
初めての人も居るし、たまたまテレビ付けてて
「初めてこの芸人さん見た!」っていう人もたくさん居てると思う。
そういう人たちへの自己紹介って意味もあるだろうし
「自分はまだまだなんだ」という自戒の意味もあると思う。


果てして大阪の芸人でそこまで考えてオンバトでネタやってる芸人
何組いてんねん?って話じゃないですか。
いつもの客のでやってるような事を
いつものようにやってちゃダメなんですよ。
自分達のキャラクターが4分間のネタできっちり
伝わるものを吟味して持っていかないと。


それが出来てるのってNON STYLE、プラスマイナス、ストリーク
ぐらいでしょ?実際この3組はオンバトに強いですしね。


で、まぁ関西に限らずお笑いファンの間で
「見てる客が芸人のやろうとしてる事を理解してあげるべき」
みたいな考えかたが横行してるのが
僕はどうも違うような気がするんですよね。


なんでお客さんがそこまでせなイカンの?
逆やん。芸人が客層を読んでそこにあわせたネタを
していかなアカンのちゃうの?と思うんですよ。
お客さんが守らないといけないのは
舞台で芸を見る上での最低限のルールとかマナーとかモラルで
それ以上の事をする必要はどこにもないし
むしろ「解ってあげる事」が芸人を怠けさせる結果に
繋がると僕は思います。
(その結果が昨今のオンバトに出てる訳ですけど)


昔、三波春夫が言った「お客様は神様です」という言葉がありますが
それが凄く「客をつけあがらせる」という考えから
今は死語になってしまいましたが
僕は今こそこの考えが必要なんじゃないかと思うんですよね。


いや、確かにこの言葉をさっき書いた
「最低限のルール、マナー、モラルが守れない奴」が
都合よく使ってしまう事もありますけど
そんな奴は神様でもなんでもなく
ただの人間のクズなんで劇場から
つまみ出せばいいと思うんですけどw


実は僕今クリーニング屋でバイトしてまして
クリーニング屋って、まさにお客様第一なんですよ。
人様の衣服を、金もらって預かってますからね。
例えばそれがしわになったり汚れてたりしてたら
絶対にアウトじゃないですか。
どんなに一生懸命やって、そうなってしまったとしても
お客さんには関係ない事じゃないですか。
「こっちは一生懸命やってるんだ!それを解れ!」
みたいな事言おうものならクビですよw
まぁ、クリーニング屋と芸人を一緒にしたらイカンのかも知れないけど
どっちも客商売という点では共通してる面もあると思うんですよね。


僕が「芸人たるもの目の前にどんな客が来ようとも絶対に笑わせて帰る」
というのが芸人の使命だと思うんですよね。
オンバトに出たら、まず審査員を笑わせなきゃ。
そのためには、まずオンバトを見る事から始めないと
ダメだと思いますけどね。
たぶん、大阪の若手見てないでしょうしw