M-1グランプリ2008リターンズ - 一汁一菜絵日記帳

以前、会場に見に行ったM-1リターンズがようやくテレビで放送されました。
ここで改めて各コンビの感想を。

ダイアン「相撲を知らない」

「相撲」って知らない人が見ればかなり滑稽なスポーツだという事が
容易に想像できるのでチョイスは見事だと思います。
（その事を考慮すると本番でやったサンタクロースも良いチョイス
お笑いファンの間で評判のいい「寿司」は個人的にイマイチだと思う）

ただ、「ホンマは知ってるやろ！」っていう流れをやるのは
まだちょっと早いかなーと。
そういうのはこのパターンをやり尽くして
飽きられた時にやる事だと思います。

笑い飯「おとぎ話」

なんか、ここのコンビって本番の真剣勝負で見るより
こういう所で気楽に見た方がいいような感じになってますね。
なんというか早くしてベテラン化というか中堅化しちゃってる気がする。
結局2005年、2007年と新しいパターンを試みたものの上手くハマらず
去年のネタの事も含め、過去の財産でやっていってるなぁという印象が強いです。

去年やった「闘牛士」は「パトカー」とのカップリングで2004年のファイナルで
やる事を期待されてたけど、僕が思うに2005年の最終決戦でその組み合わせでやって優勝。
リターンズで「お誕生日会」をやるのが一番良かったのではないか？
と今更ながら思ったりします。

キングコング「ヒーロー」

かっちりしてるのがウリなだけに、こういうおちゃらけた事をすると
遊んでるように見えるのが、損をしてるような気がします。

ザ・パンチ「グルメリポーター」

「天津とネタが被ってる」というのがキレイにカットされてました？
これを見て「あれ？ゲストコーナー丸まるカット？」と思ったのですが
あった上に天津もそのまま流してましたねｗ
あれだと天津の方が被ったみたいで、それはそれで可哀想な気がしますがｗ
（天津に関してはまた後ほど）

それにしても「自分達の失敗」を上手くネタにしてますね。
これやり方を誤ると大怪我する事もある諸刃の剣なのですがｗ
今までの最下位コンビとは違う「強さ」を持ってる気がします。

モンスターエンジン「靴屋」

面白かったけど、本番でやったら大怪我するネタの定型的なパターンですねｗ

U字工事「かんぴょう」

このネタ、オンバトで見た時面白かったんですが
生で見た時も今回もなんか、イマイチだったんですよね。
で、原因は何だろう？と思って探ったら
最初の「栃木の説明」をわざわざやった事で
会場のテンションがちょっと落ちちゃったんじゃないか？って思うんですよね。

つか、ファイナル見てる客ばっかりだから、そんなのいらないんですよね。
むしろその慎重ぶり、怖がりぶりがが逆に「大阪をバカにされた」気がしてならない。
「栃木知ってるかどうか？」は「どこに住んでるか？」ではなく
「その人が地理に詳しいかどうか？」によるモンだと思うんだけどなぁ。
あーでも沖縄から遡るのは面白かったので、そこで止めといた方が良かったのかも。

・ゲストコーナー

マシンガンズ「携帯電話の取説／東京にいる大阪人」

「今年のM-1の期待枠」って銘打っといてイキナリラストチャンス枠ですｗ
それにしても大阪でこのネタをやる度胸が素晴らしい。
むしろ怖がって慎重なってるU字工事より
大阪人はこういう堂々としてるのが好きだと思います。

鎌鼬「占い師」

生で見た時どうかと思ったけど、テレビで見ると面白いですねｗ
ただ、今彼らがやって評価されるタイプのネタではないと思います。

ハライチ「風呂」

ここもノってますよねぇ。
今回放送された中でキャッチフレーズ通りのコンビって
ここだけだったような気がします。

天津「グルメリポーター」

という訳で天津ですｗ
本当に普通の漫才で、完全な営業ネタでしたね。
しかし営業では木村ピンのエロ詩吟の方が評判がいいというｗ

ここはM-1ラストを迎えてどう吹っ切るかが課題でしょうね。
上手く吹っ切れればコンビ揃って全国ブレイク
そうじゃなければ中途半端な中堅漫才師で終るでしょう。

トークコーナー

完全にザ･パンチの独壇場でしたｗ

ナイツ「カラオケ」

「青山テルマ」や「CHAGE&ASUKA」の言いまつがい畳み掛けはやはり凄いですね。
あと「時事ネタですよ」とか「安心してくださいヤホーでちゃんと調べて来ましたから」
といういい加減さも良い感じ。
ただ、塙が歌ったり芝居したりするくだりって
個人的にちょっと違和感があるんですよね。
なんか「余計な事してる」って感じがする。