M-1グランプリ2009敗者復活（完全版）前編
完全版が一昨日スカイAで行われたので、ようやく全組レビューですｗ
ちょっと長いので前後編に分けて書かせて頂きます。
- Aブロック
プリマ旦那「バイト先に友達が来る」
何度もこのネタを見てますが、やはり「土木作業員」というのが
伝わってないために「プリンが出ます」が活きてない。
まぁ、トップバッターとしてはいい基準になったかな？と。50点
三拍子「子供の頃の遊び」
オンバトに出なくなってから、高倉が太ったりなんか
いろいろ悲しい感じになってた三拍子ですが
ここで「痩せても枯れてもサンミュージック漫才のホープ！」
という本気を見せてくれました。
ただ「死にたいんですけども」のくだりは余計。
一応最後にタネあかしあったけど本編と繋がりが無さ過ぎる。80点
チーモンチョウチュウ「通販番組」
「三文字ゲーム」じゃないのかよ！
まぁ、もうネタ切れなのかも知れないですけどね。
ただ、いくら客審査のある大会だからといって
AGEAGEでウケるようなネタを何の工夫もなくするのはどうなのかと。60点
藤崎マーケット「火事」
チーモンがAGEAGE向けのネタなら、こっちはbase向けですね。
どっちにしろM-1敗者復活向けのネタじゃないですよね。
ここは「ものまね」と「葬式」が今年の勝負ネタだったみたいです。
いっそ準決勝でやった「ものまね」やったら良かったんじゃないかな？ 60点
三拍子がダントツでしたね。漫才しかウリがない芸人が
こういう場でハジけてくれるのは嬉しい。
- Bブロック
メメ「オシャレなバー」
マニアック野球漫才。こういう細かい事言う漫才は大舞台向きじゃない。55点
アームストロング「バスケットボール」
また直球でチャラいネタ来たなぁ。笑えたのは顔触る所だけでした。60点
ジャルジャル「言い回しの珍しいヤンキー」
こういう一方向の言葉遊びだけっていうのは厳しい。55点
千鳥「通販番組」
「今年の千鳥は面白い」という話を聞いてて
半信半疑で去年の敗者復活のネット中継で初めて見たのですが
なるほど面白い。大悟のオペレーターのキャラとか
非常にいいウザさなんですが、決勝に上げたら
いつもみたいに「あれ？」って感じになるかも。80点
プラスマイナス「文章に鳥を入れる」
なんで笑い飯が「鳥人」で決勝行った年の敗者復活でこういうネタするかな？ｗ
もうプラマイは敗者復活で毎年「犬を飼いたい」をやるべきだと思う。45点
Bブロックはロシアンモンキーか千鳥。
正直決勝に行った返り咲き組に比べたら
千鳥の方が遥かに良かった気がします。
まぁいざ決勝にあげたら「あれ？」ってなるかも知れませんが。
- Cブロック
天狗「同時通訳」
面白かったんですが、よく考えたらテンション高いだけで
やってる事は「ツッコミがボケの言う事を訳してるだけ」なんですよねぇ。
決勝に上がるには、もっとひねりがないとダメでしょうねぇ。
あと「USA」の訳は「United States of America」だし
「UCC」は「上島珈琲株式会社」なんですよね。
そういう部分のを上手くネタに活かして欲しかったなと。65点
ジャングルポケット「プロボクサーになりたい／イジメを止める」
斉藤のノリツッコミは面白いんだけど、武山がボケるのは
典型的な「普段ツッコミやってる子がボケるイタさ」があって
見てて「うわー」ってなるんですよねぇ。
やっぱり見てる人はいつものノリを期待してるから
コントの時と同じポジションでやるべきだったと思う。70点
アジアン「究極の選択」
えー今更これやるの？というか、これまでM-1の予選でやってたでしょうに。
結局アジアンって「馬場園の言葉遊び」か「隅田の顔いじり」しかないというがねぇ。
いや「女漫才師が女である事を活かさず発想力で勝負する」という事をやってた先駆者は
僕の世代では「高僧・野々村」が浮かぶんですが
「ボケの発想力」も「ツッコミのブサイクさ」も「高僧・野々村」の方が遥かに上で
それでも売れなかったのに、同ベクトルで数段落ちる事をやっても
しょうがないだろうって思うんですよね。
やっぱり見せ方を変えないといけない時期に来てると思います。50点
スーパーマラドーナ「時代劇」
今期の彼らの推しネタですが、ちょっと余計なモノを付け足しすぎてるような。65点
チャド・マレーン「英語のことわざ」
「本当のことわざが面白くないから作った」という割には
その作ったことわざも面白くないんですが。
「クソ外人！」「お互い様じゃ！」は面白かったんですがｗ 50点
ヘッドライト「映画のタイトル」
大阪準決勝では何かと話題のヘッドライトですが
誰かが指摘した通りナイツのネタそっくりなんですよね。
ナイツのネタに比べると一個一個の「ボケ」は面白いんだけど
「ツッコミ」が変なテンポで見てて気持ち悪くなるんですよね。
あと「余命一ヶ月の男はツライよ」というボケに対して
「果てしなくツライよ」ってツッコんでましたが
余命が一ヶ月しかないんだから、果てしなくツライ事はないだろと。75点
ここは特にめぼしいコンビは居ませんでした。
- Dブロック
コマンダンテ「布団」
ABC新人グランプリの選考会でやったネタですね。
どうもこのネタを聞くとカウスボタンの「風邪薬」のネタを思い出すんだよなぁ。50点
タイムマシーン3号「子供が欲しい」
テクニックもあって、テンポも良く、手数も多い、まさにM-1のうってつけの漫才なのですが
「で、結局何が言いたかったの？」というネタで
なんか脱線しまくった挙句、どこ行ったかよくわからない漫才でした。
ここは毎回「今年は決勝か!?」と言われ続けてるコンビですが
今年は行けなかった理由はよくわかる気がしました。熱量は凄いけどねｗ 78点
囲碁将棋「JAYWALK」
このぐらいの芸人ってよく、この辺の「自分らが懐かしい歌手」のネタをやるけど
それをもし決勝行って島田紳助や松本人志が共感してくるのか？
いや、敗者復活の場でも審査員のかわら長介とかが共感して
くれるのかというのをちゃんと考えた方がいい。
脳がルミネから外に出ていない。65点
スマイル「早口言葉」
「よしたかがおかしな早口言葉を言う」コンセプトはいいんだけど
変に有名人に毒を吐くような内容はよしたかのキャラに合ってないと思うんだけどねぇ。 65点
天竺鼠「腹の立った事」
川原が好き放題やるっていうのはピンのなすびの時はいいけど
コンビネタの時にされると。リアルにいらいらするｗ 60点
POISON GIRL BAND「モノマネ」
アワードの時、阿部のルックスが変わった上に、ツカミが新しくて「新生POISON GIRL BAND」を期待したのに
本ネタは昔の焼き直しで「あーあ」と思ってた記憶があったんですが
今回、まさに「新生POIZON GIRL BAND」を完成させて来て、爆笑と共に感心しました。
やっぱり成績が低かったとはいえ、決勝に出れたコンビというのは
ランク一個上ですよね。今回間違いなく今までの中でダントツでした。
でも、前年度のチャンピオンが残ってるのがなぁ…。90点
ここは上に書いた通り、ポイズンがダントツでした。
まさに底力を見たという感じ。
- Eブロック
鬼ヶ島「二人で漫才がやりたい」
こういうコンセプトだと一番キャラを薄いのをはみごにするんだけど
一番キャラが濃いのを外すは斬新。
でも、こういう「いかにもM-1を意識して作ったネタ」って
どうしても高く評価されないですよね。60点
オリエンタルラジオ「合コン」
なんか凄い既視感があるなぁと思ったら「ルート33の漫才」ですよね。
たぶん、あっちゃんの頭の中に「こういうのが漫才」というのがあって
それを再現しちゃってるんだろうなぁと。
ただ、今こういう漫才自体がもう古いんだよねぇ。
だからルート33がテレビ画面から消え行ったわけで。
最後のショートコントだけ、あっちゃんらしさが出た感じ。65点
ソーセージ「いじられキャラ」
なんかソーセージって、ABCの「さくら予備校」のネタもですけど
どうも「悪口を言ってるだけ」っていうネタが多いなぁ。55点
とろサーモン「ボイスパーカッション」
ちょっと待って！これ何年か前に敗者復活でやってなかったか!?
なんでまた、するの？意味がわからん。45点
磁石「売れる条件」
うーん…会場も盛り上がってるし悪くないんだけど
タイムマシーン3号と同じで話が散らかりすぎなんだよね。
あと、最初にボケるだけボケ倒して、最後にまとめてツッコむって
ここのコンビよくやってるけど、まどろっこしいだけだと思う。70点
ここのブロックは磁石かなぁ？
それでも前のブロックに出てきた人に比べたら
ちょっと決勝候補に挙げるのは、ちょっと足りない。
というわけで今回はここまで。
残り5ブロックは後編にて書かせて頂きます。
