第27回ABCお笑い新人グランプリ

HDDレコーダーに録ったヤツを見終えたのでざっとレビューを。

・ベリーベリー
個人的には好きだなー、面白かった。
1番手という事とコンビの色が地味だったのが災いしたか?
来年期待。


ネゴシックス
最初の頃にやってた「音楽の授業」とかのネタと比べて思うには
「小道具に凝れば凝るほどボケの幅が狭くなってしまう」という
弱点がありますね、彼には。
コップなんて取っ手のとこしかボケるとこないですね。


・天然もろこし
2年前に比べて、不思議感が薄れちゃったなー。
最初の歌と「アカサセヒイ」は面白かったけど。


スーパーZ
あんまりウケてないようでしたが、逆にそのシーンとした空間が
彼らの不思議ワールドを増長させてくれた気がしました。


ビタミンS
好感の持てる正統派漫才。
ここがトップバッターならもうちょっと会場が温まるのも早かったかも。
あと妹さんの「お兄ちゃん」というフレーズ萌え。
顔は普通ぐらいなんですが、それがまたよし。


いがわゆり蚊
なんか凄いのが出てきましたね。
女性のピン芸なのですが、杉岡みどりとも友近とも違う不思議な芸風でした。
(自分の名前の最後を虫の「蚊」にしてるぐらいですしね)
今回敢えて賞を与えなかったのはもう1年様子を見て
成長振りを見ようという事なのでしょうか?
最後に大竹まことが「異常にいがわゆり蚊をプッシュしてる人がいた」
ってそれお前ちゃうんかw


とろサーモン
あーやっぱりテレビとかの露出の多い人は違うわ。
おなじみの「スカシ漫才」なのですが、いろんな部分が
パワーアップしてました。
特に村田の「知らん」連呼はいつもより長くなってました。


田中上阪
ごめん、こういう芸風苦手ですわw
会場はウケてたみたいなんですが
ノブリンの「一回見たらもうええわ」というのに
凄い同調出来ました。


にのうらご
ちゃんとネタを見たのは初めてなんですがオモロイですねぇ。
特に目覚まし時計役の人の使い方に感心させられました。
だいたいトリオ漫才って一人余る(フックさんや長作さん)のが
定説なんですが、ここは上手く三人の役割分担が出来てたと思います。
今年M-1イケるか?


日刊ナンセンス
ショートコントのブリッジに乗せて、そのコントの出来を
自分らで批評するという新しいやり方に目が行きましたね。
まぁ、そのほとんどが「ややウケ」だったり「微妙ウケ」だったり
「お蔵入り」だったり、滑ってるのに「バカウケ」って言って
ツッコミが戸惑うという「自虐ネタ」なんですが
この扱いが難しい「自虐ネタ」をノリとテンポで魅せてしまうというのは凄い。
決勝に残ったら「ミュージカルコント」というのをやる予定だったそうですが
そんなん聞いたらめちゃめちゃ見たいがな!
そんな訳で来年に期待。


決勝は天然もろこし、とろサーモンにのうらごの3組。
(個人的にはベリーベリー、にのうらご日刊ナンセンスを選びます。)
以下、決勝ネタのレビューです


とろサーモン
久保田が逆ギレするネタ。漫才アワードの時は不意を突かれて笑ったのですが
このパターンってよく考えると「自分の身に起こったらイヤな事」の
ネタを連呼してるだかなんですよね。
いうなれば嘉門達夫の「あったらコワイ」的な感じで。
「こういう事ならハガキ職人の素人の子でも出来るで、
漫才なんだからもっと掛け合いでプロの芸というのを見せていかんと。」
と元ハガキ職人の僕としては思ってしまうのです。


なので最後にの村田の出方を期待したら「こらーっ!」って…
それで終わりって…。


・天然もろこし
一言でいうと「劣化チョップリン」。
最初にインパクトのある小道具でつかんで、そこから引っ張るタイプの
コントなんですが「映画館にでっかい帽子かぶった奴が座る」という
設定がもうありきたりなんですよね。
もっとチョップリンみたいに、突拍子もない設定で掴んでくれたら
良かったんですけど。


にのうらご
「潜水艦ごっこ」。ボケ二人が暴走し、ツッコミが巻き込まれるという
ネプチューンっぽい感じのコント。
個人的には好きなタイプなんですが
もうちょっと引き込まれる部分があれば…と思うのですが
でも、決勝ネタではここが一番マシかなー?と。


結果は最優秀新人賞はとろサーモン
大竹まことの言葉聞いてると、消極的に選ばれた感はありますが
んーまぁ、そうかなー?とは思いました。


審査員特別賞はネゴシックス
これもとろサーモンと一緒で消極的に選ばれた感じがありますね。


全体的には予選は期待してなかった分、意外に楽しめました。
ただ、尻すぼみに終わっちゃったのが残念です。


あとゲスト漫才ですが、麒麟あんだけネタの時間あんねんから
「通販」をフルバージョンでやってくれよー。
なんで「マナー」のネタやねん!!