R-1ぐらんぷり2007準決勝レポート
ちょっと遅くなりましたがR-1の準決勝レポートです。
結局前売りが取れなかったので当日券を買う事に。
M-1の時はすぐに売り切れで買えなかったのですが
こっちは30分前に行っても思ったより人がおらず
余裕で買えました。
20時スタートのハズがその前のNGKの公演が
押してしまい、約10分遅れで会場、
「1階はいっぱいだから、すぐに2階に行った方がいい」
のアドバイスを受け、2階席の一番後ろで見てました。
司会はまるむし商店、まるむし商店を二人揃って見るのは久しぶり。
時間を押したせいもあって、かなり慌ててた感じの司会進行ぶりでした。
以下、出場芸人と感想です。
ちなみに、コンビの片割れでエントリー名にコンビ名が
入ってない人は、勝手に僕が書き加えてます。
山口了「カードゲーム」
関西の鉄道のカードを使って遊戯王さながらの
カードゲームを繰り広げるネタ。
非常に凝った事をしてたのは伝わって来ましたし
会場も結構ウケてたのですが
いかんせん滑舌が悪くて
終始何を言ってるのかが解りませんでした。
残念。55点
ぴっかり高木「ボクサー」
ボクサーが減量の為になわとびをしながら
独り言をつぶやくというネタ。
Joy-Parkにも出演している芸人さんなのですが
ちょっと大舞台に飲まれた感じでしょうか？
つかみの「あと30kg減量しなくちゃ」下りはウケてましたが。35点
ムーディー勝山（勝山梶）「ムーディーソング」
最近テレビで御馴染みムーディー勝山。
その声援の多さに驚いたんですが
いざネタが始まるとあんまりウケてなかったような。
まぁ、そんなに何度も聞いて面白いモノではないわな（苦笑）
最後の方でテレビでやらなかった、しつこい引っ張りの
部分で爆笑を取ってましたが。60点
松原タニシ「ええねん」
ウルフルズの「ええねん」にのせて
フリップで歌詞を見せつつ、替え唄を歌って行くネタ。
歌い終わるごとに、髪を周りにばら撒いて行き
周りが白く埋まっていく様子は舞台栄えしてました。
個人的には結構好きです。65点
若井おさむ「レンタルビデオ」
御馴染みアムロレイの一人コント。
うーん…今回のはガンダムの名フレーズが
上手く設定にハマってなかったかなー？
どっちかというとそれ以外の部分
（店員に怒られて謝る所とか、
アダルトビデオをあっさり借りる所とか）
の方が面白かった感じ。
僕は例え古いネタでも、完成度の高かった
「ファミレス」をやるべきだったと思います。
R-1やM-1では、やりなれない新ネタよりも
ガチガチの鉄板やった方がいいという
傾向にあるみたいですし。70点
JP「ものまねメドレー」
ものまねのラインナップが微妙にホリと被ってる上に
ホリに比べると似てない。
オリジナルではたむけんがウケてましたが
僕はケンコバの方が似てると思いました。35点
中川春団治（ランディーズ）「春団治、FM802でDJの代役」
このネタ、去年のオールザッツで初めて見たのですが
ランディーズがあんな事やってるので
度肝抜かれた記憶があるのですがｗ
今回のネタの中では「中村ノリの『一人にしないで』」と
メアドのポンセにめちゃめちゃ笑ったんですが
そんなにウケてなかったなぁ。70点
石田明(NON STYLE)「中国人漫談家」
最初はデタラメな中国語で謎の動きをしながら
漫談を進めて行き、一通りやった後で
日本語でもう一度同じ動きの漫談をするという
いわゆる「アテブリ」ネタなんですが
今まで見てきたアテブリネタの中では
ちょっと弱いかなぁ…。40点
水口（ソラシド）「エアドラム」
「踊る大走査線」のBGMに乗せてエアドラム。
途中牛丼を食べようとして
割り箸でエアドラムをする所までは
なんとなく解ったのですが、それ以後が意味不明。
2回戦に行ったおりたさんの
「その後タバコでドラムをするという流れになった」
という話を聞いて、なんとなく理解出来ました。
要するに準決勝用にネタを変えたのが
裏目に出ちゃった感じですね。50点
土肥ポン太「大ビンゴ大会」
まぁ、アリっちゃーアリっていうか
これはこれ以上どう変えようもないネタなんで
あとは好みの問題なんでしょうね。
審査員にこういうのが好きな人が居たんでしょうねぇ。60点
徳井義実（チュートリアル）「ヨギータ」
御馴染みのスケベ外人漫談。
これも大舞台向きじゃないのかな？
最初の下ネタの部分はヤヤウケって感じでした。
テレビだともっと面白いのかも。
終盤の大声で叫ぶ所の方がウケてたというか
実際面白かったので、そっちの流れに行って
ようやく大舞台にそぐった流れになったんでしょうね。70点
コア・ファイター西井（ダブルダッチ）「ものまね・もしもシリーズ」
「もしも○○が××したら」という、ものまねシリーズ。
最初、横山たかしで大爆笑を取ったので
そこから「松竹ベテランシリーズ」みたいな展開かな？と
勝手に想像してたんですが、若手芸人のものまねでした。
ブラマヨ吉田はJPよりも似てたというか
僕らが想像してる吉田像により近かった気がします。60点
村越周司「ギャグ10連発」
独特の空気になってましたね。
っていうかどうやって採点しよう？ｗ
とりあえず真ん中の50点
田崎ソムリエ佑一（藤崎マーケット）「ビデオレター」
お父さんが奥さんと息子に宛てたビデオレター。
にかこつけたものまねコントｗ
途中こういう芸にありがちな自己フォロー
「こんなん続くぞー」や「付いて来てるかー」を
お客さんにではなく、奥さんや息子に言ってる風に
演出してるのは面白かったです。
ただ、ツカミのマスオさんのものまねはねぇ、
あれだけキャン×キャンがあちこちでやり倒してるのに
それをやっちゃうってのはでおうなんでしょ？65点
小藪千豊「シスター漫談」
シスターが大阪のオバチャンタレント風に漫談進めて行くネタ。
「主」が「主」という唯一無二の存在なのに
非常に小さな行動ばかりをする、要するにあるあるネタ。
面白かったのバターコーンのひっぱりだけだったような気がする。35点
鈴木つかさ（ザ・プラン９）「竹内力漫談」
日常生活にありがちな行動を竹内力がやるとどうなるか？
というものまねを交えた「もしも漫談」。
嘉門達夫風に解説すると「日常指摘」と「反実仮想」を
同時進行でやるという結構高度なネタだと思います。
個人的には一番良かったネタ。75点
須知軍曹（ビッキーズ）「説教漫談」
鬼軍曹が若い女の子が取りがちな行動を
袋からアイテムを取り出しながら進めて行くキャラクター漫談。
正直、ビッキーズの時より面白いというか
漫才ではイマイチ弾けきれてない感のある
「ボヤキキャラ」が軍曹というキャラを借りる事によって
上手く立ち回ってると思う。
鬼軍曹なのにおしおきが妙にショボイ所や
「やるときゃやるで」の下りから妙に庶民的な
部分を見せる所も良かったです。70点
チャン・ドン・ゴン・ゲン（鎌鼬）「あなたが好きだから」
なんかメインの「あなたが好きだから」の下りよりも
途中の漫談の方が面白いんですけど。
いや、たぶん狙いでやってるんでしょうけど
それでも、最後に行くにつれ、その本編の部分も
徐々に面白くなるようにして欲しかった。35点
天津向「萌え講座」
「ドジな」の後にいろんな名詞を付けて
その名詞にいかに萌えるか？を講義するネタなんですが
普通こういうフリの時って最初はメイドみたいなベタなので行って
どんどん「萌え」とは程遠いモノにいかに萌えさせるか？
みたいな流れにならなくてはいけないのに
なんか「女将」とか「スッチ−」とか
普通に萌えシチュを説明されただけで終わっちゃいましたね。
最後に一応「ドジなたかじん」っていうのはあったんですが
あれも「たかじんONEMAN」のロゴで
無理矢理笑わせてた部分がありましたし。
あれで聞いてる僕らが「たかじん萌え〜!!」みたいな
気持ちにさせてくれるようなネタが作れたら
決勝間違いなしなんですが。40点
友近「ピザ屋のオッサン」
「上方お笑い大賞」でやった「番号案内のオッサン」の続編。
そのオッサンが今度はピザ屋で働いてるというネタ。
でも、番号案内に比べ遥かに短かったし
使いまわしのネタもあったんで、
なんか手ぇ抜いてんちゃうんかな？って思うような出来でした。
それで、R-1の決勝インタビューで
「準決勝で落ちたら、次から出場を止める気だった」
みたいな事いってたんで、実は落ちるつもりで
やってたんちゃうんかな？
って言う気もするんですよね。
ただ、現時点で彼女を上回る事の出来る女性芸人が
大阪に居ない事も事実で（いがわゆり蚊はまだ発展途上ですし）
その辺が大阪の苦しい事情を物語ってるような気がします。
僕は今年はネタによっては
優勝する可能性があると思ってるんですが
優勝するにしても、しないにしても
今年で辞めるような気がします。
ロリィタ族「一言言っていいですか？」
エンタにちょっと前までレギュラーで出ていた「ZOXY DOLL」。
エンタに操られてるだけかと思ったら漫談家としてのポテンシャルは高め。
あと、もうちょっとネタが面白ければなぁ…。50点
ダイアン西澤「歴史の偉人ものまね」
歴史の偉人が「たぶんこういう事をしてたんじゃないか？」
という妄想ものまね。
決勝戦に行けるネタという訳ではなのですが
結構好きです。65点
いがわゆり蚊「ホステス」
ABCの新人コンクールでやったネタ。
このネタはテレビ向きなんでしょうね。
一番の見せ場である歌に入るまでが退屈すぎる。45点
中山功太「愚かなる者に裁きを」
このネタ結構評価高いみたいなんですけど、
僕はせいぜいラジオのネタコーナーレベルでしかないと
思うんですけどねぇ。
僕が思うに「愚かなる者」を取り上げるだけじゃなく、
彼らにどんな裁きを下すか？という部分で
もう一ボケ出来るというか
そこで中山功太特有の「エグさ」みたいなのが
表現出来るんじゃないか？って思うんですけどね。
実際、みのもんたの下りだけが唯一そういう展開で
そこが一番ウケてましたからね。55点
なだぎ武（ザ・プラン９）「ディラン、EXILEの追加メンバーオーディションを受けるの巻」
もう、ホワイトボードに貼ってある
「EXILEの追加メンバーオーディション」の時点で
オモロイもん。ズルいですわw
その後、ずっと卑怯な流れが続きます。
いや面白いんですがｗ 70点
哲夫（笑い飯）「なぞなぞの本」
おかしななぞなぞ本にツッコミを入れるネタ。
フリップがデカすぎてあたふたしてましたが
むしろ、そういのがないとツラかったかも。45点
三歩一「文房具屋」
彼のネタっていつも｢よく出来てるなー｣とは思うんですが
笑いにはつながらないです。
あくまでも僕の中でですけど。45点
ネゴシックス「出前」
小道具芸人として有名になった彼ですけど
元々彼の面白さってそういうんじゃないと思うんですけどね。
小道具も変に凝っちゃってるし。50点
