第五回MBS新世代漫才アワード
仕事から帰ってきて真っ先にこの番組のビデオを見ました。
全くネタバレしてなかったので、ネットで知ってしまう前に見てしまおうとw
で、いつものようにレビューなのですが
今回は対戦カードごとのレビューをしたいと思います。
ちなみに( )内は点数です。
一回戦第一試合 のろし(341)VSトータルテンボス(659) 勝者:トータルテンボス
もう力の差が歴然と出てしまったという感じでした。
それにしても、オープニングでのろしにあんだけキャーキャー言ってたのに
いざ審査となると、ちゃんと実力で判断して審査するというのは
予選の特別番組で矢野兵動の矢野が「高校生はシビアや」と
言ってましたが、ホンマにシビアですね。驚きました。
一回戦第二試合 矢野兵動(585)VSとろサーモン(415) 勝者:矢野兵動
前回の準決勝第一試合と同じカード。前回はとろサーモンが勝ちましたが
今回は矢野兵動に軍配が上がりました。
これは矢野兵動が良かったというよりは、とろサーモンが
前回2回に比べて、勢いがなくなってしまったというか
なんか大人しくなっちゃった感じがしました。
一回戦第三試合 $10(675)VSストリーク(325) 勝者:$10
ネタの出来はどっこいどっこいといった感じでしたが
ストリークの方が客に飲まれてたかなー?
とりあえず「♪やーのー」の所は音程外しちゃダメw
一回戦第四試合 スマイル(383)VSアジアン(617) 勝者:アジアン
予選ではダントツ1位通過のスマイルでしたが、まさかの一回戦敗退。
昔一回目のM-1の時にDonDokoDonに春風亭小朝が
「大関なのに横綱相撲とっちゃったね」って言ってたんですが
今回まさにその状態でした。
大関どころか、まだ小結レベルですからね、スマイル。
っていうか、こんだけ受け入れられてる客席前にして
今さら自己紹介ってどやねん?w
アジアンはよく女性漫才師がやってるようなネタでしたが
対戦相手に恵まれた感じですね。
一回戦第五試合 キャン×キャン(345)VSオジンオズボーン(655) 勝者:オジンオズボーン
予選では1ポイント差だったんですが、結構差がついてしまいました。
まぁ、似た芸風同士の対決といった感じのカードでしたが
ちょっとキャン×キャンがものまねに固着しすぎたかなー?
鉄板の「マスオさん」や「織田裕二」はウケてましたが
それ以外はさっぱりでしたしね。
もうちょっといつもみたいな、変な歌とか入れたネタすれば良かったのに。
一回戦第六試合 シンクタンク(185)VSハリガネロック(815) 勝者:ハリガネロック
実は僕は今回の結果に関してはおおむね納得してるんですが
唯一ここだけね、僕はシンクタンクの方が良かったかなー?と。
だって、ハリガネロックのコント漫才ってフツーじゃないですか。
シンクタンクの方がシンクタンクにしか出来ない
パーソナルな笑いを出してたと思うんですけどね。
いや、負けてもいいんですけど、ちょっと点数に差が開きすぎなのではないかと。
ここで一回戦終了。続いて準決勝。
準決勝第一試合 トータルテンボス(424)VS矢野兵動(576) 勝者:矢野兵動
トータルテンボス、コント漫才やっちゃったかー。
ここもコント漫才やっちゃうとイマイチなんですよ。
一回戦であれだけセンスのいいボケを見せてたのに
ここで発するボケのセンスがまぁ、フツー。
矢野兵動はいつもどおりやったという感じでした。
準決勝第二試合 $10(474)VSアジアン(526) 勝者:アジアン
ここは悪い意味でどっこいどっこいだったんですが
そうなると、本来上手い人がダメだった時の方が
人間って厳しく見ちゃうと思うんですよね。
たぶん、会場来てる高校生は去年$10が準優勝っていうのも
知ってるでしょうし。
っていうかね、コンビ暦十何年の漫才師が
あんな散漫な漫才やっちゃダメだ。
やっといい感じになって来たと思ったら終わっちゃうし。
僕は$10は優勝候補だと思ってたんで
今回の結果は凄い残念です。
あの流れやったら本来霊媒師の下りから始まるような
ネタを作るべきだったよなー。
準決勝第三試合 オジンオズボーン(345)VSハリガネロック(655) 勝者:ハリガネロック
ハリガネロックのボヤキ漫才キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
いや、これですよ、ハリガネロックの真骨頂は!
オジンオズボーンのネタもつい最近ある場所で
高い評価を受けたネタなんですが、ハリガネにこれをやられちゃ
勝てないですよ。
まぁ、一回戦の結果には不服でしたが
準決勝でこれを見られたから、OKです!
準決勝が終わりました。ここで勝ち残ったのは
矢野兵動、アジアン、ハリガネロック。
でも、この3組だとアジアンに取って欲しいかなー?
まぁ、いくら「芸人ではなく審査員が新世代」といっても
フット、笑い飯、麒麟、ノンスタと来て
次、矢野兵とかハリガネっていうのもなー。
さて、次は決勝戦のレビューですが
ここはいつもどおり、コンビごとのレビューをしたいと思います。
ハリガネロック「子供と遊ぶ」(304)
あー、せっかくボヤキ漫才で会場を沸かせたのに
また、コント漫才に戻ってしまいました。
やっぱり、あのボヤキ漫才を見たら
こっちはそれに比べて霞んでしまうというのは
高校生でも解りますって。
まぁ、本人らは2次予選のネタを上手く残せたんで
作戦通りだったんですけど、
「高校生がボヤキ漫才の方を評価した」というのは
予想外だったんでしょうね。
だから準決勝と決勝のネタを逆にするか
もしくは2次予選のネタを一回戦でやって
準決勝はそのまま、決勝でM-1決勝の一回目でやった
カップルにボヤくネタをやれば優勝もありえたかも知れません。
矢野兵動「オッサン、東京での出来事」(339)
これまで抜群の安定感で勝ち残っていった矢野兵動ですが
ここに来てそれが逆に仇になってしまったというか、
平均点は高いコンビなんですが爆発力がないんですよね。
まぁ、でもこの3年間で「矢野兵動はまだまだ現役」というのを
アピールできたのは大きいんじゃないでしょうか?
矢野兵動は今回で漫才アワードへのチャレンジを止めるそうです。
3年間お疲れ様でした。
アジアン「お寺の和尚さん」(357)
イマイチ2組ともはじけないまま、3組目。
僕はここで「シャンプーの歌」をやれば優勝は確実だと思ったんですが
このネタかー。
僕はこのネタあんまり良いと思わないんですが
それでも、大会用に部分部分改良されてたり
何より、今までこうイマイチ弾けたモノがなく
欲求不満だった審査員を盛り上げたのはお見事でした。
この辺は若さゆえの爆発力なんでしょうね。
結果アジアンが優勝。おめでとう!
それにしても、番組の感想で高校生審査員を
批判する声が多いみたいなんですが
いや、僕は結構高校生、真面目に審査してたと思いますよ。
実際、あれだけ人気のあったのろし
特番で病気の中2次予選を受けてた事が発覚し
「優勝して欲しい」と審査員から言われてた$10を
ダメだと思ったら票を入れないという所は
ちゃんと審査してる証拠だと思うし。
むしろ身内贔屓のお笑いファンなんかよりもずっと信頼できる。
っていうか、高校生叩いてるのって大学生か?
ちょっと前の自分に当てはめて
恥ずかしいと思ってるとか。
むしろ僕みたいなオッサンだと却って
「高校生がどう審査するのか?」というのが
楽しみだったりするしね。