ジャリズム☆ナイト<大阪KITA☆NIGHT>

実は前売りも買ってなかったし、
行こうかどうか迷ったんですが
7月に行けなかったので行くことにしました。


以下、感想です。

仁義なきユニーク

山下のMCで、次々と渡辺のピン芸をコーナー分けして見せるコーナー。
正直、これをコンビの単独イベントでやる意味がわからない。
一個一個のネタも昔やってたヤツの劣化コピーみたいなのは
多かったなー。

ナベゴロウの生き物万歳!

「ムツゴロウとゆかいな仲間達」よろしく
「ニホンヤマシタ」こと山下を観察し
渡辺扮するナベゴロウが解説を入れるというコンセプト。


まぁ、要は
「山下に何かをツッコませ、それは何にツッコんでいたのか?
というのを映像で見せながら、そのツッコミに
さらに渡辺がツッコミを入れる」というコントなんですが
これ「台本に沿ってやってるのか?」
それとも「本当にぶっつけで山下にツッコませてるのか?」
によって評価が変わると思います。


僕はずっと前者だと思ってたので
渡辺の「ニホンヤマシタ、ほとんど目が見えてないんですね」
というツッコミも凄くわざとらしい感じに思えたのですが
後から考えると「アドリブじゃないと、あのツッコミは
成り立たない」とも思うのですが
ただ、お客さんも笑っていいのかどうか微妙な空気
だったんで、そばにあったモニターに
「※ニホンヤマシタのツッコミは全てアドリブです」
っていうテロップを出すべきだったと思います。

写真ハメ込み4コマ

初めに4コマを見せ、その4コマに会うように
写真をあてはめ、それを渡辺、山下、
どっちが面白いかを対決させるコーナー。


ぶっちゃけ、コーナー自体のハードルが高すぎて
成立してなかったんですが、
それより写真を選んでる時間つなぎで
ジャリズムと、天の声をやってた元誉、遠藤の3人で
アドリブでボケたりツッコんだりしてるのが
凄く面白くて、今回のイベントで一番笑いました。


まぁ、かつての2丁目芸人のやりとりを思い出したんですが
この面白さって「外に出ない面白さ」なんですよねぇ。
それが非常に歯がゆいというか
この面白さが漫才やコントに出ればなぁ
って思うんですけどねぇ…。

ジャリズムにボスがいた

ジャリズムに3人目のメンバーがいて
しかも、それがボスだったという
ジャリズムの二人がVTRの画面のボスに
リアクションするというコント。


実はこのボスというのが渡辺、しかもそれがバレバレという
「自作自演色」を笑うコントなんですが
その「自作自演」が笑えないというか
どうせなら、どっかのオッサン連れてきて、
そのオッサンがぐだぐだなのを
山下に素でツッコませるとか、
渡辺にムリヤリフォローさせるとか
そういう方向性の方が笑えたんじゃないのかなー?

オモシロリカルパレード

渡辺の一発ギャグに山下にツッコませるコーナー。
っていうかね、一発ギャグにツッコミ入れるって
どう考えても成立しないというか
そんな事しても、ただ山下が大怪我するだけだと
思うんですけど。

総評

実はジャリズムの単独に行くのは今回が初めてなんですが
「二人がちゃんと絡んでるコント」を期待してたんで正直ガッカリでした。


でも、最近のジャリズムは結構ファンの間でも
山下不要論が出てるんですが
「渡辺のボケあっての山下のツッコミ」というか
二人が絡んでこそのジャリズムのコンビネーションだと思いました。


ただ、山下って、たまに本人でも
ボケにのっかったひねったツッコミをしようとする傾向が
あるのですが、それよりも「あくまで普通人の普通のツッコミ」
をさせた方がいいと思いますね。
渡辺の狂人ぶりを引き立たせるための
普通人ポジションというか
お客さんの代弁者ポジションというか。
(まぁ、この辺は2丁目時代からその兆候はありましたけどね。
「○○なのぉ〜?」ってツッコミがよくスベってましたし)


渡辺に関しては、多少感性は古くなったものの
途中のトークとか見てると、決して衰えてはないみたいなので
山下の使い方もひっくるめて
それをどう上手くネタに活かすか?
というのが課題でしょうね。


今回は才能の凄さと才能の無さ
両方を感じたイベントでした。
(別に渡辺があって、山下が無いとかじゃなくて
双方に良い部分悪い部分があったと思います)