天津は革新的漫才師だった

昨日、天津木村のエロ詩吟がゴールデンタイムの番組で
ブレイクしてしまい、天津を行く末が非常に心配だと
いう日記を書いたんですが、
でも、実は僕が一番イカンと思うのは
「今の天津の漫才って、木村のエロ詩吟よりも遥かにおもんない」
って所なんですよね。


まぁ、お笑いの好き嫌いは人それぞれなんで
一概に「おもんない」って言っちゃあダメだとは思うんですけど
でも木村のエロ詩吟で天津の存在を知った人が
今の「木村の奥さんがどうの、子供がどうの」
って漫才聞いて「面白い」って思うとは
とても思えないんですよね。


今やってる天津の漫才って、それこそカウスボタンとかが
するようなテーマでしょ?奥さんとか子供とか。
ああいうのって、カウスボタンぐらい、いろいろ人生経験あって
それで味が出てきて面白い漫才じゃないですか。
それを三十路前後、芸暦も10年未満のコンビが
やるような漫才じゃないと思うんですよね。
若手って本来、そういうベテランと同じ事やっても
勝てないから、若者らしい発想力とか
奇抜なアイディアとかで勝負する訳でしょ?


天津も元々は革新的な漫才をやるコンビだったんですよ。
この日記にも何回か書いてますけど
「向のなんでもないボケに木村がブチ切れて
向のケツを蹴りながらどんどん左に移動して行って
また、元の場所に戻って漫才」
っていうのを延々繰り返すネタとか、
「ヒーローと悪者の対決」というコント漫才の時も
その攻撃方法が「アツアツのあんかけをかける」
「札束で顔をはたく」「車で轢き殺そうとする」
というネタとか、とにかく新しかったし
僕は天津のそこが凄い好きだったんですが
今は木村の結婚話と向のビジュアルをいじるだけの
本当に普通の漫才師になってしまった。


いや、オタク漫才を止めるなら
その時の芸風まで戻って欲しいです。
そしたら木村きっかけでコンビのネタを見た人も
まだ、満足させる事が出来る可能性はあると思うんですよ。


ひょっとしたら木村のエロ詩吟は
そういう「天津の持ってたアナーキーさ」
がああいう形になって出たのかも知れませんね。
よりにもよって、このタイミングであんな形でかよ!
って思いますけどw


やっぱりコンビはコンビで売れないとダメだと思う。
向と木村、二人で天津ですから。