爆笑レッドカーペット7月23日放送分

今回はななめ45°、オードリー、しずる、ノンスタ、ゴエなどなどの
技巧派がそろっただけに力技の
フォーリンラブが目立った感じですね。


個人的に嫌いじゃないんですが
なんか、今回だけの盛り上がりと言うか
次から、なんか微妙な感じになりそう。


で、アンコールのななめ45°のネタを見て
思ったんですが、ななめ45°のネタって
電車ネタでもそれ以外のネタでも
徹底して「上手い事言う」ってのが
コンセプトみたいですね。


それを見て、ふと天津の「野菜オタク」「寿司オタク」を
思い出しまして、ひょとして天津って
こういう事をやりたかったのかな?と思いました。


思えばななめ45°って
「自分の好きな事を活かしたネタ(鉄道ネタ)」
「上手い事言うネタ(電気屋etc.)」
「キモイ男が出てくるネタ(マザコンネタ)」
と天津がやろうとして失敗した事を
全部やりとげてるんですよね。


このななめ45°と天津の違いは何なのか?
天津は何がマズかったのかと考えてみると
天津って上の3つを
全部「オタクネタ」としていっぺんに
消化しようとした事が原因と言うか
そもそも無理があるんですよね。


見てる方も付いていけないし
やってる方も消化しきれてない。


しかも、天津って「オタク漫才」で一番の核になる
「自分の好きな事を活かす」という部分を一番疎かにしていた。
「上手い事言う」のと「キモさをウリにする」という所に
重点ばかりを置いて漫才してましたからね。


でも、この二つって「自分の好きな事を活かす」
という部分があって成立するんであって
「上手い事言う」と「キモさをウリにする」
の二つって結びつかないんですよね。


天津の漫才って「キモイ奴が出て来て上手い事言う漫才」
って一体なんのこっちゃわからないですもんね。


あと、ななめ45°がエライと思うのは
「自分の好きな事を活かす」のと
「キモさをウリにする」というのを
決して合わせないんですよね。


コントにキモい鉄道オタク出て来ないし
ザコンネタを鉄道ネタをくっつけたりしないですからね。


オタクって何も「キモイ」と思われたくて
「オタク」やってる訳じゃない。
好きな事に没頭する事が見る人が見たら
キモく写ってしまうっていうだけの事で。


でも、天津のネタと言うか
向ってどっかオタクである事に対して
卑屈なんですよね。


最初は「どうせオタクの事キモイって思ってるんでしょ?」
っていうコンセプトだったし
途中から「オタクな僕ってキモイでしょ?」
っていうコンセプトだし。


そんな始めっからキモさをウリにしたら
そこにあるのは「笑い」じゃなくて
「キモさ」だけですからね。


「オタク芸人」というなら
世間の目はどうあれ好きな事を芸にしてアピールする。
ただ、それをどう見るかは見る人の勝手。
だから「キモイ」と思われたらそれはしょうがない。
芸人だから、そこは覚悟しとかなくてはいけないけど
だからといって、自分からキモさをウリにする事は無い。


と僕は思うんです。