今の大阪の若手芸人に必要なのは「厳しさ」だと思う。

と、思った番組を二つ紹介します。

痛快!明石家電視台12月1日放送分

とにかくこの週はクイズ大会の笑い飯への
さんまの追い込みが凄かったw


いつもの漫才でやってる「お互いのボケを被せあう」
というのをクイズのボケ回答として
さんまが笑い飯に求めて出し
そして笑い飯はそれを全てアドリブでこなさないといけない
という物凄い課題を突きつけられ
比較的アドリブに強い西田はまだ良かったのですが
アドリブに弱い哲夫をさんまが容赦なく切り捨てるという
恐怖の光景がw
僕はぶっちゃけアンチ哲夫なんですけど
そんな僕が可哀想に思えるぐらい追い込まれてましたもんw


いやでもあのコーナーでさんまが笑い飯に求めていたモノが
笑い飯がバラエティで求められる要素」な訳じゃないですか。
それをこの機会に勉強出来たのは良かったと思います。
かなりのスパルタ教育でしたが、周りに甘やかされた
温室育ちの笑い飯にはこれぐらいでやらないとダメだと思います。


毎週や隔週は流石に可哀想なので
月一ぐらいで呼んでくれないかなぁ。

新しい波16 12月2日放送分

この日の芸人は鎌鼬でした。
内容は「チャン・ドン・ゴン・ゲン」のキャラが
出てこないコントでして
僕、そういう内容で行くと聞いた時
もしかしてここスタッフオーディションの面接か何かで
鎌鼬がこういう事(キャラに頼らないコントやって行きたい)を聞いて
それをやらせてあげたんじゃないかな?って思うんですよ。


で、一見すごい芸人に親切のように思えますけど
その結果、鎌鼬は結構な大怪我を追ってしまったと思うんですよね。
キンデルダイクほどじゃないですけど)
というか、鎌鼬の方が怪我してどうするよと思うんですがw*1


しかも、そのコントの内容が
「大阪で若手芸人がよくやってそうなコント」で
大阪の笑いファンが見たら大喜び
でも、そうじゃない人が見たら「どこが面白いんだろう?」な感じで
(実際僕も「どこが面白いんだろう?」って思って見てましたし)
全体的に「しょーもない事」をウリにしたいのはわかるんですが
それが中途半端で突き切ってないため、芸として昇華しきれずに
本当に「ただしょーもない事をやってるだけ」になってるように思えるんですよね。


特に印象に残ってるのは最初と最後のコントで
最初のコントはオンバトで329KBで落とされたネタなんですよ。
見て「あ、こら落とされるわ」と。
これを自信満々でオンバトに望んだと思うとねぇ…。


それと最後にアドリブでやったコントですけど
まず「ビジュアル系が正しいバラードが歌えないから
ボイストレーニングに通う」ってネタですけど
まずビジュアル系バンドに怒られるぞとw


いや、ビジュアル系に対して批判的な意味があって
例えビジュアル系バンドとかそのファンを
全部敵に回しても構わんみたいな
ポリシーでやってるならいいですけど
たぶん、そんなご大層な信念はないと思いますし
そんな軽い気持ちで自分のやってる事をバカにされた
ビジュアル系もたまったモンではないでしょうw
せめて「声楽やりたい」とか「オペラやりたい」って設定にしないと。


しかも、「歌ってみるとビジュアル系のクセ出まくり」ってボケなんですけど、
山内の歌い方がビジュアル系というより、B'zの稲葉なんですよ。
もうボケにもなってないやんとw
それなら、まだ河村隆一にすべきでしょう。
モノマネとしても初心者レベルですし。


いや、こう書くと大阪のお笑いファンの人って
「あれはフリの部分でビジュアル系ってわかるんだから
例え出来てなくても、それは理解して見るべき」
みたいな事言うんですけど、それを
「芸人を甘やかしてる」と言うんですよ。


だからねぇ、ここのスタッフは一見芸人に優しいように見えて
実は凄い厳しい事をしてるなぁというのを感じますね。


この番組を機にチャン・ドン・ゴン・ゲンと漫才の
二本柱で行く事を徹底してくれればいいんですが。

*1:鎌鼬は人に怪我を負わす妖怪