M-1グランプリ2008セミファイナル大阪予選

というわけで、今回初めてチケットが取れました!
そして、初めての準決勝のレビューです。
点数は10点満点で付けています。

ベリーベリー/「電球の取替え」

3回戦ではウケてたんですけどねぇ。
準決勝の舞台ではちょっとこじんまりしすぎてる感じが。6

ミサイルマン/「女になりたい」

なんか、うめだ花月に来てる
そこそこ大人の女性ファン向けに作った感じ丸出しですな。
忍者のネタやってくれると期待してたのに。5

鎌鼬/「入院した子供を勇気付ける」

まぁ、よくある設定と言えばそうなんですが
山内のキャラで持って行ってましたね。
ただ、後半失速した感じか。7

ソラシド/「観光PRのCM/水戸黄門

僕の周りではエライ評判良かったんですが
僕はイマイチに感じましたねぇ。


観光PRのはよくある「地味な地方をいじるネタ」なんですが
いじり方が浅いんですよね。
もっとそこの地方の特色とかをいじっていかないと
ただ地味な県を地味っていうだけでは芸がない。
水戸黄門の下りもなんか若手がやるような漫才じゃなかったし。6

とろサーモン/「獣医さん」

アワードでやった自転車置き場のネタを改良した感じですが
なんか、あんまり変わってなかったような気がする。6

笑い飯/「闘牛士車上荒らし/おカマを掘られる」

三回戦のネタで、いくら一時の勢いはなくなってるとはいえ
M-1決勝の常連。実力を見せ付けた感じですが
陣決勝用に付け加えた「車上荒らし」が余計なんですよねぇ。


いや、あそこで哲夫にスカされた西田というのを描くなら
最後までそれは引っ張らないと。8

パプア。/「チャラ男の漫才」

こはちょっと出番が早すぎましたね。
もっと中盤ぐらいでオーソドックスな漫才が
三組ぐらい続いた後だともっとウケてたと思うんですが。


ただ、本人らもネタの中で言ってましたけど
「これをやりきった事」を評価したいですね。
一つあるとしたら、4分verにする時に
付け足したのが、ちょっと余分だったかな?と。
3分で完成されてるなら、4分フルで使うより
いっそ、3分で終わった方がいいかも知れません。
ただ、これは今回ここのコンビに限った事ではないのですが。7

スペースゴリラ/「アンパンマンの住人」

準決勝と言う事もあってか、ツッコミの滑舌見違えるほど
良くなってましたw
ネタは面白いんですけど、三回戦までかなぁ。7

スマイル/「居酒屋のバイト」

ネタの完成度はどんどん上がってるんですが
このコンビの特性を考えると
それが逆に仇になってると思います。7

ダイアン/「サンタクロース」

いや、これはとにかく凄かった。
去年までのダイアンとは全然違います。
ネタの完成度、二人のキャラクターの出し方、文句無しです。
ぜひ、決勝でこのネタをみなさんに堪能して欲しいので
今回は詳しく書かないようにします。10

藤崎マーケット/「ひったくり」

アワードの決勝第二戦のネタですね。
テレビで見た時はベタでイマイチに思ったんですが
生で見ると、藤原時が達者で面白い。


らだ、このコンビも大阪の若手特有の
「生で見ると面白いけど、テレビのモニターを通すと
面白さが激減する」というパターンに陥ってるのかも知れない。7

スーパーマラドーナ/「ヒーロー番組の次回予告」

「キャラクター漫才やりなれてないなぁ〜」
っていうのが丸出しでした。
あれを上手く掴めれば化けると思うんですよね。
二人とも華あるし。 5

ダブルネーム/「エグザイル漫才」

エグザイルのモノマネでひたすら歌うのみ。
もちろん歌はネタになってるのですが
ボケとかツッコミとか無しに
ネタになった歌をひたすらハモって歌うだけ。
大阪でこういう漫才は生まれないので
凄くハマりましたね。 8

麒麟/「最後の晩餐/来世」

なんか、時間が取れない為に小手先のアイディアで誤魔化した感じが
丸出しでしたねぇ…。
でも、こういうメタな漫才って去年決勝で全滅した事を考えると
戦略として間違ってる気がしますね。 7

千鳥/「お父さんと息子の会話」

つかみの部分はいつものメタな漫才やってる千鳥でしたが
途中から、普通の漫才になってました。
なんかどっちつかずでしたね。
オーソドックスな漫才やるなら、いっそ
「島国生まれ」の漫才まで戻ってほしいなぁ。7

プラスマイナス/「悪徳訪問販売」

三回戦と同じネタ。
ただ、4分verになってモノマネを増やした感じでしたが
でもそれって兼光のピン芸に過ぎないんですよねぇ。 6

ソーセージ/「ファミレス」

演技力もあるし、ネタも面白かったけど、コントですねw 7

ぷくぷく隊/「静電気」

「あーここ三回戦までやなー」ってコンビは結構居ましたが
ここがそれを一番感じました。 4

ジャルジャル「言い逃れ」

んー面白いんだけどなぁ、なんか「決勝に上がれる」って感じがしないんですよねぇ…。
いつもに比べるとコント的な要素って薄かったんですけどね。 7

天竺鼠/「運動会/服屋」

超新星でやってた「ブチギレながら優しい言葉をかける」
というコントを別シチュエーションで漫才にしたって感じですね。
このパターンはコントの方がいいかな? 6

ヘッドライト/「カラオケ」

ここは毎年準決勝見に行ってる人から
「ヘッドライトは準決勝めちゃめちゃ面白い」
というウワサはかねがね聞いてるんですが
なるほど、それがわかりましたw
これ以降のコンビがみんなイマイチだったら
ひょっとして?という期待は持ちましたw 8

銀シャリ/漫才「ことわざ」

昔に比べて良くはなってるんですけどねぇ…
それでもまだ荒いんですよ。
ここはあと一年かかりそうです。 7

アジアン/「お墓参り」

「遺骨でお手玉する」という下りがブラックすぎる。
なんか、ただ悪趣味なだけですよね。こういう笑いって。 6

ギャロップ/「サメへの対処」

ここに来て迷ってしまったか?
三回戦と準決勝逆の方が良かった。 7

天津/「相撲が好きすぎる女」

「相撲好きの女」を向が
「相撲好きな女と付き合ってるけど
それが気持ち悪いからどうにかして別れようとする男」を
木村がやってたんですが、それなら
「アニメ好きの男と別れようとする女」っていう設定でええやん。
一周どころか二、三周してしまってますねぇ。 7

モンスターエンジン/「ハリウッド映画」

ヘッドライトがウケてそれ以降
ここまで、正直あまりピリっとしない漫才が続きましたが
ここで大爆発しましたね。
正直、超新星でサムいネタやってたんで
期待してなかったんですが、いい意味で裏切ってくれました。

ただ、ここもテレビを通すとどう映るか?ですよね。 9

総括

点数的にはまず、ダントツトップがダイアン、次にモンスターエンジン
その次が笑い飯、ヘッドライト、ダブルネームですが
ヘッドライト、ダブルネームは無さそうなので
この三組が三強かな?と。
審査員の好みがあえばジャルジャルがあるかな?という感じでした。


正直全体的なレベルは恐らく歴代の準決勝大阪予選の中では
低いほうになると思うのですが
それでもダイアン、モンスターエンジン
爆発が見れただけでも満足でしたw