R-1ぐらんぷり2009レビュー

今回、いよいよゴールデン進出という事で
否が応でもテンション上がりますねw
点数は100点満点で採点してます。

夙川アトム「ギョーカイ人の紙芝居」

いや、僕正直夙川アトムってちょっと微妙だと思ってたんですが
やはり決勝戦という事で気合入ってましたね。
面白かったです。


ただ、どうしてもストレートインしたメンツに比べると一枚落ちますね。75点

岸学「ジャック・バウワーの隣の晩ごはん」

僕、24は見た事ないんですけど
岸のこのシリーズは凄い楽しみに見てるんですね。


でも、今回のはイマイチ、ピンと来なかったんですよね。
で、原因は何かと考えたら
僕「突撃!隣の晩ごはん」をちゃんと見た記憶がないんですよ。


っていうか、「突撃!隣の晩ごはん」って
会社とか学校行ってる時間にやってるから
社会人や学生にはあまり馴染みがないと思うんですけどね。
まぁ、彼に限らずもういうネタをさも
「みんながみんな知ってるネタ」としてやってしまうのは
どうかと思うんですよね。


しかも、今回24のパロディでもある訳ですよね?
つまりパロディの上にパロディを被せちゃってる
同人でいう所の「ダブルパロ」をやっちゃってるんですよね。


「ダブルパロ」ってどうしても複雑になってしまうというか
二つの作品の共通点や差分で楽しむモノだから
両方知ってないと面白さがわからない気がします。


これがどっちかだけだったら
雰囲気で伝わる事もあるんですけどね。
二ついっぺんはしんどいと思う。75点

バカリズム「地理の授業」

準決勝を見に行った人から「凄い」という評判だったのですが
いや、確かに凄かった。
「持つ」絵が出たときの衝撃は凄まじかったですね。
まさに「この発想はなかった」ですよね。


ただ、ちょっと途中ちょっとダレたのと、最後のオチは要らなかった。
あのままシュールな雰囲気のまま終って欲しかったです。
その二つがクリア出来てれば100点満点だったと思います。95点

エハラマサヒロ「めっちゃ鬱陶しいライブ」

いや、演技力もあるし、面白いんですけど
バカリズムの後は可哀想だなーって思ってたら
まさかのバカリズム越えw


いくらなんでもインフレ起こしすぎでしょう。
いや、審査員には悪いけど
エハラをそこまで評価する理由が
「♪今の僕〜には理解出来ない〜」ですわ。85点

サイクロンZ「ダンスのレッスン」

初めて見ましたがこれは面白い。
昔、底抜けAIR-LINEがやってた「当て振りコント」を
さらにパワーアップさせた感じですね。
ダンスも上手いし。


いや、こういう芸ってお笑いとは言え
本格的に出来る方が有利だと思います。


ただ、ネタそのものはまだ「お試し感」が強い感じもしますね。90点

鳥居みゆきこっくりさん

あー一言で言うと「やりすぎた」感じ?
たぶん、こういう芸風で一般の人も笑えるギリギリの線が
去年のネタだったと思います。75点

鬼頭真也夜ふかしの会)「書籍を紹介」

ここも初めて見るんですが
最初の畳み掛けは本当に凄かった。
今回はサイクロンZといい、
今回はこの番組でテレビ初出演の人達が素晴らしい。


ただ、ドカベンに入ってからの
「スカシ」はちょっと外しましたね。
ああいうスカシ方って
彼の芸風がもっと浸透してからすべきであって
初お目見えの場でするべきではなかったですね。90点

COWCOW山田與志「テニスの審判」

準決勝の情報が全く無かった僕は
てっきり今回も田中邦衛だと思ってたのですが
いい意味で裏切ってくれましたね。


フリップ芸としては今回バカリズムと双璧です。
あとは「頭いい」のがいいか「楽しい」のがいいかに
分かれる所でしょう。


個人的な意見としては
天丼の下りがこっちの方が飽きさせない作りなのと
オチをキレイに決めた点でこっちの方が上かなと。96点

あべこうじ「漫談」

正直、ここ何年かの迷走や準決勝の評判そのものを
あまり聞かなかったので
正直全く眼中に無い感じだったのですが
いや、ここ何年かの彼の中では
久々に良かったというか、なんか初出場の年を思い出しました。


個人的には優勝させてあげたい気持ちでいっぱいになんですが
今年は全体のレベルが高すぎたなぁ。
この感じを出せていれば優勝出来た年はあったと思います。85点

中山功太時報

なんとなく、だいたひかるを連想させるネタ運びでしたね。
正直スベってたくだりもあったし
こういう単発ネタを連呼する芸にしては
ムラがありすぎると感じたのですが…。80点

総括

中山功太が優勝しました。
ちょっと個人的には意外でしたね。
ただエハラマサヒロがここまま逃げ切るよりは
なんとなく納得出来る気はします。


で、この番組の後に録画してた事前番組を見たんですが
歴代の優勝者を見てると中山功太の芸って
だいたひかる浅越ゴエ、ほっしゃんのような
言葉遊び芸の流れに沿っていて
そう思うとこういう芸って審査員から見て
評価しやすい芸なのかな?と。
(むしろ、なだぎが異端w)


思えば、今回のR-1って雰囲気が第一回目に近いんですよね。
あの時はみんな陣内が優勝だと思ってたのが
蓋を開けてみれば優勝者はだいたひかるで、
今回のも、各出場者ごとに点数は出てましたが
もしああいうシステムじゃなければ
見てる人はバカリズムって思ってたんじゃないのかな?
って感じしますしね。


そして、時が経って今売れてるのは
あの時優勝しただいたではなく
見てる人の評判が良かった陣内だった訳ですが
果たして中山功太がだいたのようになってしまうのか?
それとも、評判の良かったバカリズムを越えれるのか?
今後の彼の活躍ぶり要注目です。