お笑いDynamite!こどもの日直前スペシャル

出演者の欄に天津がコンビ名で明記されてたので
「おっ、エンタの神様のパターン、遂に他局でも解禁か?」
と思って期待して見てから、今頃になって「オタクVS詩吟」やってました。


でも、木村のエロ詩吟は子供向けにアレンジされてて
木村の器用さを改めて感じ、木村が憧れてる
加藤茶への道も、そのまま進んで行けば
あのポジションに行けるかも知れないという
大きな希望を感じた反面
相変わらずの向には残念な思いがいっぱいでした。


そもそも「オタクの形態模写」と言いつつ
オタクがやらない事を勝手に作って
「形態模写」としてやってしまう事に
不満以上に疑問の面が大きく有ったんですが
この番組で、ある別の芸人を見て
ちょっとこの疑問が氷解したかも知れないです。


要するに向のオタクキャラって
アイヒマンスタンダード、オタク版」なんじゃないかと。
アイヒマンスタンダードって、架空の韓国人漫談家
架空の韓国あるあるを言うってコンセプトの芸じゃないですか、
向のオタクキャラも「ポンバシ系向という架空のオタク芸人が
架空のオタクあるあるを言う」というコンセプト。
だから、あのネタのオタクあるあるが
本当のオタクあるあるじゃなくても
向の中ではそれは成立してるんじゃないかと。


でも、それって絶対伝わらないでしょう。
そのやり方がアリだとしても、いろいろ足りなすぎる。
まず、こういう芸をやって見てる人を納得させたいなら
「一般人の頭の中にある『オタク』のイメージを誇張して
表現しなければ、見てる人に伝わらない」と思うんですよね。
だから、アイヒマンスタンダード
語尾に「〜セヨ」って付けたり、やたらキムチの話したりするんですよ。
あれは「日本人の頭の中にある韓国人のイメージを誇張してる」んですよ。


だから、向はあそこで「アキバ系アイドルのコンサートでオタ芸を披露してるオタク」
とか「メイド喫茶メイドさんと萌え萌えじゃんけんしてるオタク」とか
そういうのをやったら、多少デタラメでもテレビ見てる一般の人には
「この人オタクなんだな」って伝わると思う。
まぁ、本当のオタクからは顰蹙買うかも知れませんけど
この程度なら実際やってる人居ますし
苦笑い程度で済むと思うんですよね。


もしかしたら向は「俺は木村のフリだからウケなくてもいい」って
思ってるかも知れないけど、それは大きな間違いです。
むしろ、あの場では木村の為に温めておかないといけない
それを冷やしてどうすんねんって話ですからね。
あの場なら、木村ピンでもいいわけですしね。


結局、向のオタクキャラって
「リアル」でも「デフォルメ」でもなくて「フィクション」なんですよね。
(これはピンの時に限らず、かつてやってた「オタク漫才」もなんですけど)
だから、見てる人に伝わらないんだと思います。
「内容がマニアックだから」とか「気持ち悪くて引いてる」とかじゃなくて。


でも、こうやって向のオタクキャラを分析して行ったら
なんか、向がやるより、アイヒマンのやり方そのまま模写して
イアソンの西山にやらせた方が成立しそうな気がするw