漫才アワード終了後のエピソード

今回の漫才アワード、取材目的で来てたライターのラリーさん、
ブロガーの織田さんの三人で観戦してまして
終わった後、会場近くのファストフード店
見終わった後の感想をいろいろ雑談してたんですね。


そしたら、織田さんの元にとある若手芸人から電話がかかって来まして
そこの現場ではspan!の優勝…ではなく、
ウーマンラッシュアワーの健闘振りで盛り上がってたらしいです。
(その電話主さんがウーマンと友人だって事もあったのですが)


そして、電話の向こうで芸人さんはこんな事も言ってました。
span!は所詮若い女向け、ウーマンラッシュアワーこそ男もわかるネタだった」。


僕はこの言葉を織田さん伝いに聴いて目が点になりました。
だってどう考えても逆でしょ?
ウーマンが若い女性向けで、span!が男もというか万人ウケだと思うんですが。
実際僕は見てなかったんですが関係者席に座ってるおじさま方達は
ウーマンのネタ見てみんなぽかーんとしてたらしいですしね。


しかも、電話してた芸人だけじゃなくて
そこに居た芸人みんなの総意で、なんか大阪若手芸人界の
病巣みたいなのを感じました。


いや、こういう考えが広まってるから
オンバトやレッカペに大阪の若手が出た時に、
なんか場違いな空気になってしまうのもこの辺が原因ですね。


そもそもspan!が「女ウケ」って思われてる理由って
「顔がいい」ってだけだと思うんですよね。
なんかお笑いファンって「『顔がいい』って理由でお笑いを見るという行動をとる人」
から反発するあまり、それの逆で
「顔がいい芸人のやってる事はなんでもNG」ってなってる人が
お笑いファンに多い気がするんですよね。
キンコンしかり、ノンスタ(実際顔がいい訳じゃないけど
女の子がキャーキャー言いそうな雰囲気があるので)しかり。


でも、彼らって別に女の子ウケを意識してる訳ではないんですけどね。
むしろ「そう見られたくない」という思いから、
ちゃんと真面目に漫才に取り組んでる。


逆に例えば笑い飯、千鳥とかが油断して無意識のまま
「コンビ同士がいちゃいちゃするやおい風漫才」をやっちゃう事があって
そっちの方が「女ウケ」だったりするんですよね。
そんな状況が起こっても、笑い飯や千鳥の「女ウケしなさそうな風貌」だけ見て
彼らは「男ウケだ」ってなってる状況が僕は解せないんですよね。


いや、確かに笑い飯、千鳥って他の大阪の若手芸人に比べたら男性客多いですけど
そりゃM-1ファイナルに出てたら、男性客来るよっていうか、それが普通だと思うんですよね。
というか、他の若手芸人が女性客多すぎるんですよ。
それに大阪の若手芸人が好きな男って、大阪の若手芸人が発する雰囲気、
2丁目やbaseの劇場の雰囲気が好きだっていうのは多かれ少なかれ
「腐」の属性を持ってると思うんですよね。
(これは僕自身もそうですけどね)


だから、そんな人らが集まってるライブとかで「男ウケ」って言われても
それって本当に「男ウケ」なの?って疑問が沸いて来るんですよね。
たぶん、普通にテレビ見てる人らは「腐」の属性なんて当然持ち合わせて居ない訳で
だからM-1ファイナルで千鳥がウケなかったり、
笑い飯でも「ロボット」のようなネタでコケたりしたんだと思います。
狙ってやってるならまだしも、たぶん無自覚でしょうしね。
やってる本人らも、周りのファンとかも。


だから、その辺冷静に見極めて、線引きをしないと
「男ウケするルックスの芸人」も「女ウケするルックスの芸人」も
どっちも得をしない結果になってしまうと思うんですよね。


たまたま、おりたさんが同じような記事を書いてらしたので
トラックバックさせていただきます。