オールザッツ漫才2009 this is 20th

今回は冬コミには行かなかったので、久しぶりに見てみたんですが
トーナメントに出てる若手は、まだ頑張ってたように思うんですよ。
ただ、トーナメントじゃないネタをやってた、いわゆる中堅若手が
揃いも揃って、いつもとなんら変わらん普通のネタしてて
「お前ら『オールザッツ』やぞ!そんなネタ『漫才マン』とか
『OSAKA漫才ヴィンテージ』でやれや!」と思うようなコンビばっかりでした。


twiiterを見てると笑い飯や千鳥に言及する声が多いんですが
僕は天津がここに来て「新幹線が好きすぎる人(旧題:新幹線オタク)」
をやってた事に失望しました。
だって、天津って、まだトーナメント組だった
2007年に「オタクVSエロ詩吟」というネタで
オールザッツの話題をかっさらい、さらにその後
天津木村の全国区ブレイクというオールザッツの花道を
久々に引いたコンビだったのに、
それがトーナメントと関係なくなった途端
オンバトで一番高い点数取った安牌のネタするって
僕の目には怠慢にしか見えなかった。


ダイアンも「美容院」とかやってましたけど、まだあれは
「西澤このネタ好きやなぁ」みたいな見方出来るけど
別に「新幹線オタク」が向の趣味でもないでしょ?
向がテッチャンって訳でもないし。


もうそれなら、いっそ客席ほったらかしにして
テレビ見てる深夜アニメファンに向けて
「深夜アニメの細かいネタ」とかやったらいいのに。
今、深夜アニメ見るついでに深夜のバラエティ見てるアニメファン結構居るし
それきっかけで、お笑い好きになったアニメファン結構居ますから
ひょっとしたら、YouTubeニコニコ動画にアップされて
話題になったかも知れないじゃないですか。
なんか、向ってそういう計算や策略立てれないですよね。
「だからお前は取り残されたんだ」と言いたいですw


一歩譲って「客ウケ」をメインに考えたにしても「新幹線オタク」はないわ。
それなら、まだ商品名がばかすか出てきて
スポンサーが付いた番組じゃやりにくい
「お菓子オタク」とか、やった方がまだ理解出来る。
(まぁ、普通の番組でも出来るでしょうけどね。なんだったらオンバトでも出来る。)


僕は元々、天津って「破天荒なネタするコンビ」って印象があるんですよ。
数年前のオールザッツで「しりとりショートコント」という
新しいスタイルのショートコントやってて
「おお!このコンビは!!」と思ったのが天津を知るきっかけで
その流れで「木村ブチ切れ漫才」「ヒーローVS悪役」「脳内メイド」
など、その辺のネタを凄い支持していました。
(実際、baseとかで評価されてたかどうかは別として)
そして一昨年の「オタクVSエロ詩吟」ブレイクしたわけでしょ?
言わば「ホームランか三振か」で大振りして結果が出せるコンビだと思うんですよ。


それが、ここ最近見てると、本当にコンビのネタが「当てに行ってる」感が強い。
それも今回のオールザッツのほか、アワードの二次予選M-1の敗者復活などの
「いつも当てに行くようなコンビでも、一か八か大振りしないといけない状況」で
ナゼか天津は毎回、当てに行く。
当てに行ってまだ結果を出せてるならいいんですが
毎回ピッチャーゴロで倒れてる訳じゃないですか。


いくら何でも自分自身の事も、そして周りの状況も見えてなさすぎだと思うんですよ。
いやでもこれ天津に限らず、これぐらいの世代の大阪吉本の中堅若手はみんな、その辺に関してからっきしなんですよ。
確かに人間って「自分の事を客観視するのは難しい生き物」です。
だとしても出来なさすぎだと。
東京の吉本以外の若手、もうちょっといろいろ考えて動いてるぞと。
しかも、その能力って「芸能界を生き抜いて行く為に一番大事な能力」なんですよ。
そら、この辺の世代の大阪の若手、皆上に行けんよな。


いや、彼らが育ったbaseよしもとという場所が
そういう部分が育ちにくい環境ではあるんですけど
「お前らbase出て何年経ってる思てんねん!いい加減判れよ!」とも思いますしね。


かくして伝説の番組「オールザッツ漫才」は
20周年を期に中堅若手芸人がだらだらする番組に成り下がりました。
非常に残念です。