年末年始の漫才番組を見ていて…

もう、ぼちぼちテレビ番組も通常モードに戻りつつありますが
関西では年末年始は漫才番組だらけでした。
それらを見ていての感想をいろいろ書こうと思います。


漫才と言えば昨年のクリスマス、M-1でグランプリを取ったブラックマヨネーズ
漫才番組でも、そのキャッチフレーズでどーん!と紹介されるんですが
その割にはどうもウケ具合が微妙。


いやまぁ、ネタそのものが微妙なんですけどね。
あの「よっさんが小杉に相談持ちかける」パターンは他にいろいろあるんですが
やっぱりM-1でやった二本が勝負ネタだったんだなって思えます。


でも、しょうがないんですよ。このパターンが出来たのはごく最近ですし。
その中であれだけウケるネタを二本作れただけでも上出来です。
あと、あのパターンを二、三年続けないと、あれレベルのネタを量産するのは難しいです。
ただ、それを世間が待ってくれるかどうかですけど。


なんか、今回のブラマヨの優勝は、かつて「爆笑オンエアバトル」で
チャンピオンになったルート33を彷彿とさせますね。
丁度第二回のチャンピオン大会の決勝戦の状況が
去年のM-1勝戦の状況によく似てるんですよ。


一組目、準決勝で爆笑を取って本命視されたますだおかだ
ネタのチョイスをミズってダダズベリ。
二組目、ツインカムは自分らの持てる最大限の力を出したものの
好みが分かれるネタで票が集められず、
その結果三組目(ラスト)でそれなりにまんべんなく笑いを稼いだ
ルート33ガチャンピオンになりました。
(実はオンエア上では、ルートの一番のウケ所の
「ロートこどもソフト」のCMパロが丸々カットされ、
オンエアを見てる人には面白さが伝わらなかったという悲劇を持つ)


後から思えばますだおかだがチャンピオンになれば
この番組(オンエアバトル)の歴史にも箔が付くでしょう。
M-1の二代目チャンピオンですし。
でも、あの時のネタの出来を見ればルート33
取るしかなかったんです。
番組の将来の事を見据えてスベってるのに
ますおかに票を入れるのもおかしな話ですし。


M-1の決勝も1組目、準決勝で爆笑を取った麒麟がネタのチョイスをミスってスベり、
二組目笑い飯は、本人らとしては今出せる最高のネタを持って来たものの
いかんせん「付いて行ける人には大爆笑、付いて行けない人にはぽかーん」
なネタだった為に会場の盛り上がりが微妙で、
最後のブラマヨが安定したネタで会場の爆笑をかっさらった。
もう、状況がそっくりですw


審査員は笑い飯に三票入れてました。
たぶんそれが「お客さんではなくプロの人間が審査員をやっている」
という意義なんでしょう。
その場のウケじゃなくて、独創性を評価みたいな。
でも、あそこで最後松っちゃんか紳助が笑い飯に入れて
笑い飯が優勝したら、なんか会場が微妙な空気になるでしょうしね。


なんかいろいろ難しいですねぇ。
もういっそ会場にお客さん入れんとプロだけで審査やったら
まっさらな状態で審査出来るんとちゃうんかなー?って思ったり。
でも、それだと番組として成り立たないですかねぇ。


それから、ブラマヨM-1以外のネタ見てて思ったんですが
お前らまだお互いのルックスの弱点いじっとんのかい!
それやるとウケへんやろ!


僕はてっきりそれが解ってて、「よっさん相談シリーズ」では
お互いがいじりあうのやらないようにしたんかと思ったら
「朝早起きする方法」でなんの脈略もなく
よっさんは小杉に「プロ根性で髪の毛生やせ!」言うし、
しかもダジャレオチやし。


もしかして、M-1でお互いをいじらないネタを選んだのってたまたま!?
それやと厳しいなぁ…、とにかく早く気付いて下さい。


さて、ブラマヨとは全く逆にM-1で散々な結果になった
南海キャンディーズですが、M-1以外では結構ウケてるんですよね。
やっぱり彼らって「テレビタレント」なんでしょう。


M-1のような「さぁ、どんな面白いネタをするんや!?」と
目をギラギラさせて見るより
もう、座椅子になんかにもたれながら、
まーったり漫才番組見たほうが笑えるって感じの。


でも、これってどっちがいいんでしょうね?
大舞台でウケて、他でスベるのと、
大舞台でコケて、他でウケるのは。
これも難しい問題です。


あと南海は「オールザッツ漫才」でもスベってましたが
あれは「全国区のタレントになった芸人がなんでここに出とんねん」
と客が思ったんでしょうね。
レギュラーなんかもそんな感じでした。


この二組は東京の深夜バラエティに出して
その代わリットン調査団矢野兵動を出した方が
盛り上がったかも知れません。