「すんげーBest10」と「ボキャブラ天国」

「すんげーBest10」や「爆笑!BOOING」などで
関西地区に若手お笑いブームが巻き起こった頃
丁度東京では「ボキャブラ天国」がそれまでの視聴者投稿から
若手芸人がネタを披露する形にスイッチされ、
今ほどではないにしろ「プチ若手お笑いブーム」みたいなのがありました。


ただ、その「ボキャブラブーム」を関西の若手芸人やそのファンは快く思っていなかったようです。
「あっちは単なるダジャレやん!こっちの方がレベル高い事やっとねん!」的な。
千原ジュニアが東京のテレビ局でボキャブラメンバーに
出くわしたらしく「ボキャブラメンバーて!」ってテレビでツッコんでましたし。
(「そら東京におったら会う事もあるやろがい!
何を過剰に意識しとんねん!?」って思って見てましたが。)

関西には「ダジャレは素人芸」という認識があり、
ダジャレというだけでレベルを低く見てる部分があるのですが、
ボキャブラって本当に彼らが言うような
レベルの低いモノだったのでしょうか?


僕は上に挙げた関西ローカルのネタ番組と同時にボキャブラも見てましたが
あの番組って「ダジャレという制約の中でいかにテレビ的な個性を出すか?」
という部分で結構高度なモノを求められたような気がします。
それゆえ、ボキャブラ出身の芸人はたくさん居ましたが
実際に成功してる芸人はほんの一握りですし。
ネプチューンなんかも「ホストのアキラ」を思いついた時点で
彼らの勝利は約束されたモノです。
(そういや、昨日のネプリーグで泰造が
ボキャブラだって大変だったんだ!」ってキレてましたね。)


だから、当時の関西の若手も
「ダジャレやん!」と言って拒絶するんじゃなくて
あの番組を見て「関東ひいては全国区のテレビで売れる為には
どうすればいいか?」を勉強すべきだったんでしょうね。
失敗例もひっくるめて。


今は「ネタブーム」のように言われてますが
次長課長やHGが連日のようにテレビに出続け
逆に2丁拳銃やハリガネロックルート33などを
全くテレビで見かけなくなった事を考えると
「やっぱり関東(全国区)ではネタよりもタレント性なんだな。」
ってしみじみ痛感しますね。


だって関西ではナイナイよりFUJIWARAの方が
人気あったんだから(笑)。


それを考えると吉本もスミス夫人や水玉れっぷう隊、誉
松竹もTKOやゆんぼー辺りをボキャブラに出すべきだったんじゃ
ないかなー?って今から考えると思ったりします。