関西でトップを取った芸人が全国区でブレイクしなくなった

昨日の日記のコメントを見て思ったのですが
関西でトップだった芸人が全国区でブレイクしなくなったのは
「在阪のスタッフに『大阪でオモロイ奴を全国でブレイクさせよう』
という野望に満ちた人間も、東京のスタッフに
『大阪で面白い奴を全国でブレイクさせよう』
という余裕のある人間も居なくなっちゃった」

のがそもそもの原因だと思うのです。


僕は「漫才ブーム」と「2丁目WACHACHAブーム」をリアルタイムで
両方体験したんですけど、この二つって現象として非常によく似てました。
(「タレント」ではなく「ネタ」をやる人間に、熱狂的な人気が出る)
しかし、「漫才ブーム」は全国に広がり「WACHACHAブーム」が
関西ローカルで終わったのは、スタッフの意気込みの違いではないか?と思うのです。


「WACHACHAブーム」は確かに閉鎖的ではありますが
それでも大阪城ホールを満杯にするほどのパワーがありました。
そのパワーを箱ごと東京に持ってきたらひょっとしたら…
という可能性はあったと思うのです。


でも、大阪のスタッフも東京のスタッフもそういう動きが一切なかった。
「WACHACHAでは無理だろう」という意見もあると思うのですが
「それはやってみないとわからない」と思いますし
やらないまま終局を迎えてしまった今となっては
もう結論を出す事も出来ないのです。
まだ「やってみたけど失敗した」だと「無理だったね」とも言えるのですが。


今のbaseよしもと見てると当時のパワーは衰えてしまい
「閉鎖的な部分」のみが残ってる気がします。
その辺で今のbaseに当時のWACHACHAほど熱狂的になれずに
なんか冷めた目で見てしまうんですよ。
(僕が笑い飯や千鳥が苦手なのもそのせいかも、
今のbaseをよい意味でも悪い意味でも象徴する芸人二組ですし)


鎖国するならするで、そこに住んでる国民が
全員自給自足で生きていけるようにするべきなんですけどね、
それと「東京でちょっとでも目が出た芸人」を
とっとと東京に移籍させるぐらいの
徹底した閉鎖性を見せてくれるならいいんですが
今の閉鎖性ってなんか中途半端なんですよねぇ。
なんだかんだで「全国区で名前を挙げた芸人」に頼ってる気もしますし。
だったら「出来ん鎖国なら初めからするな」とも思います。


あと東京で関西特有のお笑いのノリをクローズアップしてくれるのって
M-1グランプリ」とめちゃイケの「笑わず嫌い王決定戦」だけですね。
M-1」は年一回だけなんで、せめて「笑わず嫌い」は
春と秋年二回やって欲しいんですけどねぇ…。
最近、全然やってくれないし。