ジャイケルマクソン!

今週は恒例の「ジャイケルフォトデミー賞」。


この企画になると、毎回天津向の幼少の頃の写真がいじられる訳ですが
いや、確かにあの写真は面白いんですけどね、
ただ今オタクキャラで売り出し中の向が
オタクとは一切関係ない所でいじられてるってのが
天津的に、そして向的に果たして良い事なのか?
って思ったりもするんですよね。


まだまだ天津は全国的にも無名だし
東京の番組でオタキャラとしていじられる事もないんで
せめて関西ローカルの番組だけでも
そういういじり方をしてあげるべきなのではないかと
思ったりもするのですが。


一度この番組の水泳大会で
オタキャラで向が前に出た事もあるんですが
ナゼか、グラビアアイドルを撮ろうとする
カメラ小僧キャラで、それは普段漫才でやってる
キャラと違うやろ!と思いました。
(実際、やり慣れてないキャラを要求されたせいか
ノりきれなくて、スベってましたしね)


こうやって考えると、天津のオタク漫才がイマイチな方向性を
辿ってるのって本人だけじゃなくて
周りのスタッフの責任もあると思うのです。


吉本はどっちかというと体育会系ですから
「オタクキャラ芸人」というのに
どう対処して行ったらいいのか?というのが
周りの芸人もスタッフも
イマイチよく解ってないのではないかと。


まぁ、こんな環境の中でオタク漫才を発展させて行くのは
確かに難しいのかも知れません。
師匠であるはりけ〜んず前田は東京ですしね。


もっと作家にオタク要素のある人が居てくれればいいんですが
吉本の作家って芸人上がりばっかりですしねぇ。


ジャイケルに話を戻しますと、それこそ
向をメインにして「萌えアニメ講座」みたいな企画やっても
いいと思うんですけどね。
昔、同局の「テレビのツボ」でも
評論家が出てきて「セーラームーンを語る」
みたいな特集やってたんだから
今でも出来ると思うんですよね。


ただ、一つ思うのは向って「アニメが好き」だという事に
嘘偽りはないと思うのですが、
彼自身は本人がウリにしてるような
「アニメオタク」というよりも
単なる「アニメファン」だと思うんですよね。


だから、一つの作品を掘り下げたり、
それを題材に面白おかしく語るって事が
苦手なんじゃないのかな?って思うんですよね。
漫才にもそれが出ちゃってる感じはしますしね。


だからニコニコとかで「エセオタク」みたいな
コメントを入れられるんですよ。
それを見て天津のファンの人は
「アニメオタク」である事がエセだと思って
「向は本当にアニメが好きなんだ」
って反論するんだけど、そうじゃなくて
「オタク」の部分がエセだという
指摘なのではないかと思うのです。


前に「天津のオタク漫才は上っ面だ」って書いたんですけど
言い換えると「天津のオタク漫才ってなんか漠然としてる」んですよね。
でも、オタクってもっと具体的じゃないですか。
「このアニメのここが好きやねん!」とか
「このアニメのこのキャラのここが可愛いねん!」とか
そういうんだと思うんですけど
向ってそういう具体的な事全然言わないでしょ?
固有名詞を出す事があっても、出すだけだし。


そういう部分ってオタクからはもちろんの事
オタクじゃない人にも
「この人ってオタクなの?」
って思わせてる要因なんじゃないかと。


まぁ、例えばM-1に関して言えば
準決勝の審査員がキャラクター漫才を低く評価する傾向があるんで
オタクキャラを出す前のトリッキーな漫才やってた頃の
漫才やった方が決勝に行ける可能性はあるかな?
とも思うんですけど、
タレントとして活動するとき、
M-1とかでも一般投票のある敗者復活なんかで、
見てる人に指示されるには
むしろオタクキャラを前面に出した、
解りやすいキャラクター漫才を
する必要があると思うんですよね。


そういう意味で向には本当の「オタク芸人」に
なって欲しいなと切に思います。