ABCお笑い新人グランプリ予選

観覧に行ってきました。以下感想を箇条書きで。


・スケジュールの関係で有名勢が前半に固まる感じに。
特に藤崎マーケット勝山梶が連続で登場。
この「売れっ子対決」は勝山梶に軍配が。
やっぱり、勝山のキャラって漫才に活かしやすいんでしょうね。
渋くて落ち着いた感じなので、その方向性でもいいし
逆にガキみたいな事をさせても笑いになる。
梶の方も「相方に凄い差を付けられた相方」という事で
ヘタレキャラとして扱ってもみんな認知してくれる。
これは強い。この辺は天津木村や
相方が芸の分野以外で売れた
ハローバイバイの金成とは違う所。
反面、藤崎マーケットはこれが「ラララライ体操」で
一世を風靡してるコンビか?と思えるほどのヒドイ出来。
このコンビって漫才やコントやると、
まるで10年前のWACHACAHメンバーの売れてないコンビ
みたいなネタをするw


・最初のブロックなのに大脇里村ゼミナール
今回一番の最大瞬間風速を記録。
しかし、決勝進出ならず。残念。
ゼヒ、M-1の敗者復活ではネタを変えずに
(準決勝でもやったらしいので)
このネタで挑んで欲しい。
ひょっとするとひょっとするかも。


M-1グランプリの2回戦で強烈なインパクトを残した
が今回もエヴァ漫才を。
改めてみるとツッコミの人の扱い方とか
いろいろ粗が見えてくるが
それでも、他の女性コンビがみんな
やすよともこラインの似たようなネタばっかりやってる中
ここまで徹底できるのはやはり素晴らしい。
なんでもABCの板井昭宏がこのコンビだけを見に来てたらしい。
ひょっとしたら今後テレビの起用もあるかも知れない
というのを考えると、やはり思い切って特化しないとダメなんだなと
改めて思いました。


松竹芸能のコントコンビつるせんねんのコント中
小道具の時計のガラスが割れるというハプニングが。
コント終了後、こんなにおったんかいと思うほどの
大勢のスタッフがやってきて大掃除。
えらい大掛かりなと思ってたら後に極悪連合
裸足で登場。ああ、なるほど。それで掃除を念入りにしてたのかw


・同じブロックで漫天というコンビが今期1,2を争う程のスベリっぷり。
(もう一組のコンビは後で取り上げます)
昼休み一緒に見てたおりたさん
「せっかく、気持ち悪い男と可愛い女がコンビ組んでるねんから
もっとそれを活かせばいいのに」という話に。
おりたさんが「アキバ系アイドルとオタクのプロデューサーのコント」
僕が「世間知らずのワガママおぼっちゃんとメイドさんのコント」
とかどうだろう?みたいな話をw
でも、一緒に見てた作家さんの話によると
本人らは「漫才で勝負したいから、その辺を売りにしたくない」との事らしい。
(ちなみにツッコミの女性は可愛さを隠すためにメガネを着用していた)
いや、流石にあのネタはそのセリフは言うべきではないと思う。


・休憩明け、落語ブロックの次のブロックで
ハムマウンテンヒルといった個性派が2連チャン。
一応吉本が今推してるのはハムの方だけど
この会場ではマウンテンヒルに軍配が。
マウンテンヒルのボケはフットボールアワーの岩尾を
さらにおっとりした感じで、おっとりさんなんだけど
結構言ってる事はえげつない。
反面ハムはピンクカーペットでも思ったのですが
あごがしゃくれてて「さしすせそ」が言えない
ってだけの個性ではしんどいよなぁ。
下手するとわざとやってるようにも見えなくもないし。


のろしが「新幹線好きの親父とその息子のケンカ」という
天津の「新幹線オタク」と全く同じシチュエーションのネタをやってたのですが
天津よりずっと細かい新幹線ネタを織り込んでいて
「新幹線オタク」を見た時に感じてたモヤモヤを
解消してくれて、なんかスッキリしました。
てか、のろしに細かいディテールで負けてるようでは
オタク漫才の名が泣くぞ。


松原タニシが今年のR-1準決勝でやった
「ええねん」のネタで挑戦。
かなり笑いも取ってたので、ひょっとすると思ったのですが残念でした。


・東京からCUB&MUSIがエントリー。所属会社名が
ケーエーになってるので、不思議に思い聞いてみると
ソーレアリアというのはケーエーの系列なそうな。
でも、大阪の賞レースに出るってのもねぇ。


金時オンバトで初挑戦2位になった「ひっかけ遊び」を披露。
結構ウケてたし、個人的には決勝行って欲しかったんですが
やはり行けず。でも、三輪のキャラクター好きですわー。
でも、このコンビツッコミの方が評価されてるんですね。
それ聞いたとき驚きました。


サイドエイトというトリオが今回エントリーしてる3人組
(他には極悪同盟GAG少年楽団、キャバレーナイト)の中で
一番ウケてました。もし3人組枠があればねじ込めるか?
とも思ったのですが、今回3人組は全滅。


・松竹のホープヒカリゴケが今回大脇里村の次ぐらいに爆笑を取ってました。
凄い面白かったんですが、このネタ、オンバトでも落ちてるし
M-1準決勝でも落ちてるんですよね。
(しかも、レポ見ると結構低い点を付けてる人も居ました)
だから、決勝でどう転ぶかわからないですね。


・別の意味での松竹のホープまえだまえだが登場。
客席でも楽屋でも、まさにアイドル状態でした。
でも、本音言うと子供動物系苦手なんですよね、僕。


・今関西で人気絶頂のスマイルがここの所の鉄板ネタで
ウケが今一つ。賞レースだからというのも
あるんでしょうけどみんなシビアすぎw
まぁ、僕は始めっから、このネタはあんまり笑えなかったんですけど。


・毎回賞レースの選考会に現れ、幽霊のような妙な登場、
コンビ名をデカデカと載せたTシャツ、
そして「ショート漫才略してショーマン」という
ショートコントを披露し、さらに「よこちょ!」という
妙なブリッジで決して面白くはないんですが
我々に強烈なインパクトを残す謎のコンビ
じゃんじゃん横丁が今回普通にスーツで普通に漫才して
普通にスベってました。
どうせスベるんならショーマンやったらいいのに。
20年ぐらいやり続けたら、ひょっとしたら
どっかでスポットライトを浴びる事があるかも知れないのに。


ジャルジャルが今推してる野球ネタするのかと思ったら
M-1で披露した落語ネタをやってました。
まぁ、審査員にかわら長介居ましたしね。
本番でイキナリ野球コントやったりしそうだなー。
でも、そっちの方が大竹まことが評価しそうな気がするんですよね。


イアソンというコンビが「ボケがおしっこを我慢したまま舞台に臨む」
といった、ジャリズムが昔やってたネタ「心の中」と似たような
シチュエーションの漫才をやってました。
ジャリズムのはうんこでしたが)
しかも、途中でもらしてしまう、
相方と感動的なラストを迎えるという下りまで同じで。
ジャリズム好きなんでしょうかね?
でも、今のジャリズムを見てると
当時のネタと同じような事をしても
評価には結びつかないと思うのですが。


・続いて元騎兵隊の柳瀬のコンビ、ザ・やなせふなおかが登場。
「腹の立つ事」というテーマで漫才やってたのですが
まんまハリガネロックでした。
それにしてもジャリズムハリガネロックって
ここは2丁目劇場か!w


・ラストはM-1グランプリで3回戦まで行った
バレリーナ漫才のチュチュ
なんか出来の悪い弾丸ジャッキーみたいでしたw
バレリーナの○○」とタイトルコールするたびに
会場の「まだやるんかい!」という空気が
ひしひしと伝わってきました。
あと、ものまねを披露した後
「なっちゃったなっちゃった微妙な空気になっちゃった〜」
という自虐ネタをやってましたが
あのー始まってからずっと微妙な空気ですよ?


・そして、本当のラストに∞の収録で間に合わなかった
天竺鼠が登場。よかった、チュチュがラストじゃなくてw


以上思った事をざっと書いてみました。
ちなみに決勝進出は


CUB&MUSI
勝山梶
ギャロップ
銀シャリ
ジャルジャル
スマイル
天竺鼠
のろし
ヒカリゴケ
モンスターエンジン


の10組でした。
この後、結果発表を待たずに
6時に抜け出して、ワッハ上方
Jpy-Campを見に行きました。
まさに朝から晩までお笑い三昧でした。