オンバトと天津

これ、実は昨日書こうと思ったんですが
エンタでの天津があまりにも素晴らしかったんで
書くのを止めようと思ったんですが
天津だけの事ではなく、ひいては大阪の若手の事について
繋がると思うので、書かせて頂きます。


たぶん、一昨日のオンバトを見て
天津の落ちたネタを知ってるファンの人は
ブロードキャストのネタを見て
「なんでアレがトップで天津が最下位なんだ!?」
と憤りを感じてるんじゃないかな?
と勝手に想像してたりもするんですがw


いや、ネタ的にはどちも点数にして50点ぐらいなんですよ。
僕からKB数にすれば420KBぐらい?


では、なんで片方はトップ合格で、片方は最下位なのか?
たぶんね、ブロードキャストの方は
あれが彼らの精一杯だと思うんですよ。
でも、だからこそ、その50点のネタを100のチカラでやってる。


一方、天津は本当は100点取れるポテンシャルがあるのに
それをあえて50のチカラでやってる。
ここに大きな違いがあるのではないかと。


たぶん、天津は「自分らの面白い事を100やったって
オンバトの審査員には受け止められるだけの
『お笑いを見る目』がない、だから50ぐらいで丁度いい」
と思ってやってるのではないか?


だから、M-1でやった勝負ネタを持ってこずに
それよりも、ゆるいというか、ぬるいネタを毎回
持ってきてるんじゃないか?と。


逆にオンバトで落ちたネタをM-1準決勝に
持ってきた事からも証明されてると思います。


ただ、前期から見てると
むしろその戦略は裏目に出てるというか
100のチカラを出さない事が
芸人としての魅力も出さない結果になってしまっている。


「お笑い」ってどうしても「ネタが面白いか?面白くないか?」
の二極化になってしまいがちなんですが
もっといろんな複雑な要素が絡んでるんだと思います。
「面白い面白くない」でいうと、それこそ「個人の好み」
って事で話が落ち着いてしまいますし。


それで「オンバトの審査員は本当に『お笑いを見る目がない』のか?」
という話に移行するのですが
今回、天津がそこそこ笑いは取ってたのに
あんなに低い点数だったのは
恐らく、ジャッジペーパーに書いてあった
「なんか物足りない」というのを
会場にいるほぼ全員が感じたんじゃないか?
というのは、この前書きましたけど
「物足りない」と思われたという事は
裏を返せば「このコンビはもっと出来る」と思われてる
って事で、それって「実は評価されてる」って事
なんじゃないの?って思うんですよ。


要するに「50のチカラでやってる」って事を
それとなく見抜かれてる。
(審査員は見抜いたという自覚はないとは思いますが)
そう考えると「わかってない」のは
オンバトの審査員ではなく、天津の方なのではないか?
と思うんですよね。


僕はむしろオンバトの審査員って結構、天津には好意的で
天津の方が壁を作ってる。
そう思えてならないんですよ。


むしろ、僕はそこまで解ってくれてるんだし
一度100のチカラでやってあげたら?って思います。


ここまで書くと、また大阪のお笑いファンの人で
オンバトにそこまでチカラ入れなくてもいいじゃないか」
って思う人も居ると思いますが
(実際、そういうコメントをもらった事がある)
でも、全国ネットでコンビで4分きっちり本ネタをやらせて
もらえるのって今の所オンバトだけじゃないですが。
僕は大阪の若手芸人はもっともっとそこを重要視
するべきだと思います。


実は昨日、向のラジオで、向憧れの人
声優の川上とも子と電話で話をしてたんですが
向が「天津って知ってます?」って聞いたとき
「ごめんなさい、知らないです〜。」
って答えが帰って来て、向がしょげてましたけど
オンバトにチカラ入れてたら
その憧れの人にも「見てくださいねー」
ってオンエアなった時に前田さんに頼んで
電話とかしてもらえるじゃないですが。
(まぁ、でもこれは今後、向にとっては
エンタの神様」がその役割を担うかな?)


ただ、詩吟をやるのはオンバトって
本番前にこういう事をしてるらしいので
却って逆効果でしょうけどねw


オンバトの審査員は
オンバトでやった芸がこのコンビの本芸だ」
と思う節がある気がするので
天津は前期ネタ的に微妙とは言え、
オタク漫才で3回オンエアしてますから
オンバトに関しては「オタク漫才」を続けるのが
やはり得策だと思います。