第6回MBS新世代漫才アワード

だいぶ遅くなりましたが、漫才アワードのレビューです。
最初に明記してある点数が会場の点数。
最後に明記してるのが僕の個人採点です。
(100点満点で付けています)

1回戦 第一試合

相手が$10という事もあってか
2次予選より、より西森の熱が入るようなネタを
持って来ました。
やはりベテランの技術力に対抗するのには
「若さ」だと思ったのでしょう。


非常に大差は付いてしまいましたが
僕はこの戦略は正しいと思います。
モンエンの漫才は常に西森が一生懸命なのに
好感が持てますね。(70点)

  • $10/時代劇(678点)

完全に横綱相撲でしたね。
まぁ、芸暦があまりにも違いすぎましたからね。(80点)

1回戦 第ニ試合

完全にコントでしたw
相手が一応一世風靡した売れっ子という事もあってか
2次予選のネタを持ってきましたが
まぁ、コントなんでねぇ…w(70点)

ここもこれから全国区でブレイクしそうだと
評判の相手だったので2次予選のネタを持ってきました。


いかにも高校生ウケそうな学校ネタと
藤原のいかにも「学校に居るオモロイ奴キャラ」で
高得点を稼ぎました。


ただ、僕こういう漫才2丁目WACHACHAの頃に
腐る程見てるんでねぇ…、
もう今更笑えないというか
あの「ラララライ体操にあった独自のアイディア」は無く
ただ「大阪の若手がよくやる漫才」に
なってるのが個人的に残念です。(75点)

1回戦 第三試合

お馴染みの野球漫才。
毎回予選でもダントツ人気…
なんですが、順位は真ん中の方。
決勝でも必ず一回戦敗退…。
「一度見たら充分な芸」って事なんでしょうかね?


ちなみに、相手は常連のとろサーモンという事で
2次予選のネタを持ってきてます。(80点)

正直言うと、僕とろサーモンって何がオモロイのか
よくわかんないんですよw
まぁでもこうやって毎回勝ち残るって事は
何か持ってるんでしょうねぇ。


今回に関しては二本目を見たいって思わせたのが
とろサーモンの方というも大きかったでしょうけど。


それにしても、一回戦敗退のの常連といえ
一応、毎回出てるストリーク相手に
2次予選のネタをやらないのは大したモンですねぇ。(75点)

1回戦 第四試合

  • 鎌鼬/顧問の先生(595点)

なんか、最近鎌鼬は漫才では
「山内がとにかくテンションを上げまくる」
という方向性に切り替えてるみたいですね。


最初「言葉のチカラ」みたいなのを評価してたんで
戸惑いがあったのですが、
漫才ではこういう路線の方が良いのかも知れませんね。
中国人はコント限定でw(75点)

思いっきりネタが被ってましたねぇw
若手同士の対決でこうなると
勝つのは「熱量の多い方」なんですよね。
ギャロップは林の飄々とした感じが
ここに来て裏目に出てしまったようです。


っていうか、ここは勝負ネタの「通販」か「映画のCM」か「SF映画」やれば
普通に勝てたんじゃないのかな?って思うんですけどね。
なんで、この期に及んで新ネタやねんと。
いや、一応芸暦的には後輩ですけど
一年前にABCで最優秀取ったある意味先輩でもあるんですから。(70点)

1回戦 第五試合

ここで早速2次予選のネタを持って来ました。
早いなw
でも、このネタで2次予選
あんなに点数取っちゃったのは
ちょっと納得行かない気がしますw
意外とスマイルとの差が開きませんでしたしね。(75点)

  • スマイル/悩み相談(459点)

ちゅーか、また複雑なネタしてるなぁ。
スマイルってそんな事するコンビちゃうやろって
思うんですけどねぇ…。


あと、僕はこのネタ2次予選で生で見たんですが
よしたか君がブチ切れる所リアルに怖いんですけどw(70点)

1回戦 第六試合

相手が同事務所の後輩と言う事もあってか
まさに「小手調べ」っていわんばかりのネタのチョイスでしたw
しかも、これ昔M-1で大コケしたネタですよw


いや、でも元々コントだったネタを
当時よりもさらに漫才向きに改良されてます。(85点)

  • のろし/ケンカ(375点)

ここもモンスターエンジン同様、
相手が超ベテランという事もあって
2次予選よりも熱量のあるネタを持ってきました。


でも、鈴木が動きまくってる所は良かったけど
途中の数字使った言葉遊びみたいなのは
ちょっと余計と言うか、そこで勢いが
止まっちゃったなぁーって感じました。(75点)


続いて、2回戦。

2回戦第一試合

ここで、2次予選のネタを持ってきましたが、
僕はちょっともったいないなーって思うんですよね。
相手は芸暦にかなりの差がある藤崎でしょ?
決勝まで温存してても良かったんじゃないかなー?
って思うんですよね。
この辺に関しては決勝の所でも書きたいと思います。(85点)

あー、もう一回戦でネタを使い果たしちゃった感じですね。
でも、会場のウケ具合からもっと点差が開くかな?
とも思ったんですが。(65点)

2回戦第二試合

NHKの上方漫才コンテストで最優秀を取ったネタ。
「ここに来て2次予選のネタを決勝まで温存出来るとは
なんたる強運、ひょっとして優勝はとろサーモンかも」
と思ってた時期もありました。


うーん…とろサーモンってこの「軽さ」が
ウリなんだろうけど、どうも僕には合わないんだよなー。(75点)

  • 鎌鼬/拳法の達人(430点)

結構沸いてたしウケてたように思えるんですが
意外と伸びませんでしたねぇ。
僕は個人的にこっちなんですがw


ちなみにこれは2次予選ではなく
1次予選のネタでしたが、正直2次予選のは
「え?これでこんなに点数取ったの?」
って感じだったので、僕はこのネタで正解だと思ってます。(75点)

2回戦第三試合

事実上の決勝戦のような対戦カードになりました。
よく出来てはいるんですが
M-1の最終決戦のネタみたいに
最後の方をちょっと複雑にしすぎかなー?
それが敗因だったと思います。(80点)

相手が本命のトータルという事もあって
ここで2次予選のネタを持って来ました。
ベストタイミングでしたね。(95点)


そして、決勝戦

あー、最後に来てガス欠かぁ…。
ウケ所は柳原の「一人トトロ再現劇場だけかぁ…」
と思ってたんですが、まさかこれが勝負の明暗を分けるとはw(80点)

ここであの2次予選2位だったネタを残せたとは。
これはとろサーモンの優勝かなー?と
思ってたんですが、まぁ〜スベってましたねぇw


僕もあの時凄い大爆笑したんですが
見てて「あれ?」って思いましたもんw


で、2次予選の時を思い返してみたんですが
とろサーモンって最後から2番目の出番だったんですね。
で、最後のブロックって決勝行くか行かないかっていう
ギリギリのラインの芸人が続いたんですよね。


深夜の特番ではあそこが一番の盛り上がりどころでしたけど
会場は全然盛り上ってなかったんですよ。
いや、芸人目線で見たら「合格するかどうか?」
という瀬戸際ですが、お客さん目線で見たら
「合格ギリギリの微妙なネタが続いた状態」が続き
そこで、お客さんがなんか煮え切らない時に
満を持してとろサーモン登場で一気に盛り上った
…って感じになったんだと思います。


40組も居たら、そりゃ順番に左右されるコンビが
多々出て来ますよねw (75点)

  • $10/アニメオタクの漫喫店員(304点)

柳原があれだけリアルオタクな部分を
見せ付けた後で見たら、まぁオタク描写の
薄っぺらい事、薄っぺらい事w
「アニメオタク」っていうより
ただの「アニメ好き」でしたからね。


前から某コンビを評する時に書いてますけど
吉本って、体育会系だから
アニメとかオタクとかのジャンルに関して
本当に造詣がないんですよね。


本当の「オタク」を知らない。
だから、この程度で「オタクってこんなモンだろ?」
って思っちゃう。
見てる人も騙せると思っちゃう。


でも、世間の人ってテレビの報道やらなんやらで
もうちょっと「オタク」というモノに対しての
知識はあるんですよ。


多少偏ってはいますが、それでも吉本の芸人が
考えるよりずっと知ってる。
そこをもっと知って欲しいですね。
$10はもとより、その某コンビも。


まぁ、某コンビの話は置いときましてw
$10の話に戻しますと、2回戦の時に書きましたけど
2次予選のネタ、最終決戦に置いとけば
ひょっとしたら優勝出来てたかも知れなかったんですよね。
前の2組、実質コケてましたし。


いや、昔から$10って、ここぞって時に
ネタのミスチョイスで賞を取り逃してるんですよ。
実力はあるのに、ここぞって時にダメなんですよね。(70点)


と言うわけで
アメリカザリガニ優勝おめでとう!

いや、なんかねアニメオタクの底力を見せてもらった気がします
本当のオタクはジブリアニメなんて
メジャー作品でもオタク振りを発揮出来るんだぞと。
ゼヒ、特番はアニメ番組でお願いします。

最後に某コンビというか
天津に(あ、言っちゃったw)
アメザリの戦いぶりをしかと目に焼き付けてて欲しいです。
(見てるのかどうか知りませんけどw)

まぁでも、見てたとしても向が「アメザリさんは凄い」って
日記に書いて終わりのような気もしますがw

松竹芸能LIVE Vol.7 アメリカザリガニ 侵略と愛 [DVD]

松竹芸能LIVE Vol.7 アメリカザリガニ 侵略と愛 [DVD]