M-1グランプリ三回戦大阪予選二日目観戦記
今年二度目の観覧に行ってきました。
点数は10点満点表記で合格ラインは8点です。
☆ciao☆/「ゲイバー」
ツカミで本編とは全然関係ない小道具を使った一発ギャグで
スベったのが、この日の彼らの全てを物語ってました。1
ベリー・ベリー/「電球を取り替える練習」合格
前の二組がイマイチだったのですが
このコンビが盛り上げてくれました。
「ロデオ・ボーイ」以降、動きのあるわかりやすい芸風に
なったんですが、それを反比例するように
baseでの評価下がってしまったんですよねぇ。8
メルヘンチックバズーカ/「時事ネタ漫才」
まぁ、そもそもネタが賞レース向きじゃないけど
それ以前にツッコミの滑舌が悪すぎる。2
ラヴドライブ/「外人扱いされる」
いつもの感じでしたが、今回は後半「卒業式の割りセリフ」に
上手く当てはめてやってました。
会場もかなり盛り上がり合格かな?と思ったら
残念ながら不合格。
審査員のこういう所わかんないなぁ。8
UNDER POINT/「彼女が欲しい」
引っかかり所の無い平凡な漫才でした。5
プラスマイナス/「悪徳セールス」合格
うーん…期待してただけに微妙だったなぁ。
モノマネとタックルの所では笑いが起きてましたが
全体的にスベり気味だった気がします。6
八田荘/「テンション上がる事」
「ラッキーな出来事があった」の入りから始まり
滅多に起こらないような出来事を
「まだラッキーちゃう。結構あるねん」でどんどん流して行き
最後の方は「ラッキー」が「クッキー」になり
「まだクッキーちゃう」の流れになった時は大爆笑でしたね。8
ジャングルパンダ/「子供からの質問」
漫才は上手いし、キャラもあるんだけど
ネタが練り足りないかな?5
ヘッドライト/「カラオケ」合格
いつもの感じでひたすら地口ネタで押しまくるネタですが
今回は結構ツッコミで笑えるようになってましたね。8
恋愛小説家/「アホな相方」
「間違ったツッコミをさらにツッコむ」というパターンで
二人で叩き合ってる姿はさながらオードリーでしたw 4
天竺鼠/「運動会」合格
いつもの川原が好き勝手やりまくるパターンですが
このコンビはコントの方が持ち味出るように思います。6
にじゅうまる/「執事」
あー本当に前半良かったのになぁ、
前に見た時になかった「ツッコミがサブい事言って
それをボケがあしらう」というくだりが付け加えられてて
それが見事に外してました。
僕、以前に漫才アワードの時に書いたけど
これは若手がやりがちな禁じ手の一つだと思います。6
辻イトコ・マガル/「婿いじり」
お婿さんの変なリアクションで笑いが来てましたね。
お婿さんはあれでいいけど、お母さんの方がもっと達者にならないとツライかな?
見た目はベテランなのに喋りは素人ですからね。5
泰山北斗/「イタズラ」
ボケの人の徹底した真面目キャラが面白いんだけど
大舞台で笑いを取るには何か足りない気がします。7
キングコング/「ヒーローインタビュー」合格
実はキングコングの漫才を生で見るのは初めてなのですが
実力がダンチでしたね。
何より「梶原が西野を見下してる」という設定を徹底させてるのは凄い。
だいたい、ヒーローインタビューのネタって
質問の答えで大喜利的な感じの流れになって
設定とかないぶつ切りのボケの羅列になってしまう事が大野ですが。
実は上でにじゅうまるの所で書いた
「ツッコミがサブい事言ってそれをボケがあしらう」
というくだりが、ここもあったのですが
設定が徹底してるお陰で自然と笑えるんですよね。
いや、凄いわ。10
ぱんだぐみ/「理想のデート」
新喜劇の男女コンビだそうで、ボケ役の女の子が
山田花子のようでした。6
アジアン/「ジョギング」合格
馬場園がキャラを出すようになって
以前のような言葉遊びや隅田のブサイクいじりよりかは
遥かにいいとは思うんですが
まだ、この「キャラ漫才」に慣れていない感じが。7
吉田/「外国人への道案内」
「外国人へ道案内をするために、正しい英語を見につけたい」
というフリから、「日本語の単語を英語の発音で言う」という流れに。
サバンナの「国語」ですね。5
フリータイム/「寝坊」
「ツッコミがダイノジの大地に似てるなー」
って思ってたら隣りに座ってた人が一緒に来てた
友達にそんな事を話していましたw
ネタは特に引っかかりどころのない漫才。4
ガドリングガン/「悩み事」
「高校デビュー」がツッコミを変えただけでしたねw
よく出来てるし面白かったんですけど
前コンビが去年一度準決勝に上がってる事を考えると
もう一ランク上の漫才をしないと難しいでしょうね。7
丼/「理想の出会い」
男女コンビでボケの女の子のデブキャラ推し。
凄いベタなんですが、ここまで徹底したキャラ推しの漫才は
個人的に好感が持てます。7
千日前オリンピック/「常識」
ボケの真面目キャラ推しですが、ちょっと前に泰山北斗が
似たような事やってましたからねぇ。
しかも、あっちの方が徹底してましたしね。6
スペースゴリラ/「アンパンマン」合格
たぶん、ツッコミで笑わせるタイプのネタなんだと思うのですが
ツッコミが滑舌が悪くて何言ってるのか全くわからなかったです。
ここの合格が一番意外でした。4
無駄無駄ラッシュ/「ボケ大会」
ちょっとひねった笑い飯って感じ。6
ピンクゴジラ/「電車で注意」
一つのシチュエーションでボケを重ねるタイプのネタ。6
マウンテンヒル/「流れ星」
ボケのキャラを活かすには、ちょっとネタひねりすぎかなぁ?6
ゼミナールキッチン「名乗り出る」
ボケのうっとうしいキャラが活きてて面白かったです。8
女と男/「居酒屋」
ネタは結構良かったんですが、やっぱりオデコ叩きに期待しちゃいますよねぇ。7
オフクロワークス/「自己紹介」
三段オチでオチをひたすら森公美子で推す。
前半は良かったけど、後半というか「ここまでがツカミです」
って言ってから後が弱かった。
たぶん元々短いネタに無理矢理後半部分を
付け加えた感じなんでしょうね。7
パプア。/「チャラい漫才」合格
最初「ここまでツカミ」がオフクロワークスと被るんで
ちょっと不利かな?と思ったんですが
後半の巻き返しが凄かった。
ここがオフクロワークスとの明暗を分けたんでしょうね。
それにても、会場であらゆる所でお客さんが
「ドドスコ」を連呼してて、ちょっとしたパプア。旋風が吹き荒れてましたw 9
あいす最中/「テーマパーク」
僕が一回戦見に行った時に出てた山口了のコンビですね。
山口の細かいツッコミが肝なんですが
もうちょっと早い段階でその辺を出すべきだったかなぁ。6
プリンセス金魚/「偶然の再会」
演技の上手さが上手くネタに活きてました。
ここはNHKの新人演芸大賞に出てから何か掴みましたね。
松竹から出るならここだと思ったんだけどなぁ。8
コメディカル/「DV」
ボケのズレがウリ。いろいろと惜しい。もうちょっと構成力が欲しいかな?7
モンスターエンジン/「地獄」合格
また、えらいテーマの漫才やったなぁ。
モンエンの漫才は当たりハズレが激しいのですが
今回は西森の庶民キャラが地獄の鬼と言う設定を
上手く覆す感じになってて、面白かったです。8
さるつかい/「医者不足」
三回戦を抜けるには厳しいレベルだなぁ。4
コア/「暴走族」
改めて、コアの漫才見てみると
ちょっとスタイルがブラマヨっぽいんですよね。
特にボケの感じが、凄い吉田に見えて仕方ないです。7
京子/「怖い話」
元金時の三輪と元ダヴィンチ釜口のコンビ。
最初どうなる事かと思ったんですが
意外にも三輪のツッコミがいい感じで面白かったですね。
金時の二人はそれぞれ新しいコンビ、トリオでいい感じになってます。8
Drハインリッヒ/「アリバイ」
結局ここのコンビがやってる事って
「無理問答」なんですよね。
そこをさらに一歩進んだ何かが欲しい。6
GAG少年楽団/「劇団」
いつもGAG見て「なんか出来損ないの劇団みたいなネタやるよなぁ」
って思ってたら、今回まんまぶつけてきましたw
まぁ「ヒゲの人の演技が下手」ってだけで三分はきびしいですよ。6
ひでまんしげまん/「時事ネタ」
単なる大阪のオバチャン二人でした。
こういうコンビはどんなにウケても
二回戦で落としてあげるのが礼儀ですw 1
ところてん/「お弁当工場」
つか、弁当工場でいくら幕の内弁当だったりしたとはいえ
そんな好き勝手していい訳がないだろう。
いや、好き勝手する流れのボケとかもあるんだけど
そういうのとはまた違う「設定の甘さ」を感じました。6
スーパーZ/「仕事をクビになった人を励ます」
一つの事をテーマにボケを重ねて行くパターン。
所々面白い所もあるけど全体的に弱いかな? 6
ボルトボルズ/「アンケート」
なんか全体的に流れに無理があるようなボケを入れてましたね。
モノマネや替え歌も無理矢理だったし。6
はだか電球/「告白」
ボケが何かあると「ロマンス」を歌うというネタ。
悪くないけど準決勝で別に見たくは無いかな。6
ギャロップ/「時代劇」合格
林の処刑人のくだりでお客さんを完全に引き込みましたね。
おりたさんも書いてるけどあればズルイw
あとはまるでプラマイを彷彿とさせるような
ドタバタで爆笑を誘ってましたけど
それはギャロップとしてはどうあんだろうか? 9