ダウンタウンDX 2009年4月23日放送分

この回は天津が二人で出てました。
まぁ、たぶん木村がエロ詩吟やって、向がアメトーークの時の様な
「相方が売れてしまった苦悩」を語るのかな?と思ってたら
レッドカーペットでやってるような
「アイドルのプロフィールに詳しいキャラ」で行ってましたね。


ただ、どうも向のオタクキャラを見てると
こうヤキモキするというか、モヤモヤするんですよねぇ…。
まぁ、何度かこのブログで語ってますし
他の方も指摘してる人は居るんですが
改めて「向のオタクキャラって形骸化されてて中身がないな」と。
まぁ、彼って「キモイ」「モテない」最近はそれに加えて
さっき書いた「プロフィールに詳しい」という部分を
出して居るじゃないですか。


で、確かに世間的に「オタク」って上記に書いたような
イメージで見られてるという事実はあると思うんですよ。
ただ、それって「一つの事に凄く入れ込んでる」というのが
あってのモノなんですよね。
「詳しい」のはそれの副産物だし「気持ち悪い」や「モテない」は
それの後遺症みたいなモノだと思うんですよ。
たぶんオタクじゃない人にアンケートをとっても
「一つの事に凄く入れ込んでる人」っていうのが
オタクのイメージの一番上位に来るんじゃないのかな?
って思うんですよ。


でも、向って「何に入れ込んでるか?」のアピールが無いんですよね。
そこが無くて「詳しい」「気持ち悪い」「モテない」というのだけを
キャラとして押し出すから、オタクの人は「うそ臭さ」を感じるし
そうじゃない人で向の事をあんまり知らない人は
「向が何をやりたいのか?」という事すら伝わってないんじゃないかな?
って思うんですよね。
いや、今回も急に眞鍋かおりやら水樹奈々のプロフィール語りだしたでしょ?
別にファンだという発言も無ければ、証拠も見せてない。
あれで、何人か過剰反応をしてる女の子を除いて
会場が静まり返ってましたけど
あれは向がキモイから引いたんじゃなくて
それが何を提示したい
(向の「自分のキモイ部分を笑って欲しい」という考え)
のかが伝わってないだけじゃないかな?って思うんですよね。
だって、あの時あらかじめ「オタクキャラ」って浜田にフられてから
眞鍋かおり水樹奈々のプロフィール語ったから
それは「ああ、オタクやねんなこの人」で終わりますよ。


で、浜田が「気持ち悪い」ってツッコんでようやく客席の人が
「これは気持ち悪いモノでかつ笑っていいもの」っていう判断が付いたんじゃないかなと。


それで過剰反応した数人の女の子、たぶん向にとっては
「自分のやろうとしてる事を瞬時に理解してくれた一番いい客」
だったと思うんですけど
あれって僕は「向の事を男として見てる」から
詳しいプロフィール語っただけで「気持ち悪い」と感じたんじゃないか?
(「自分にこんな男が付きまとって来たらヤだな」って思ったとか)
あと、昔baseに居た頃から向は「キモさを前面に押し出すオタクキャラ」
だったんですけど、あれも前も書きましたが
baseの客って、芸人の事を「男」として見てる部分があるので
例えば「アニメの作品について熱く語る」というパフォーマンスよりも
「オタクですよー。キモイですよー。モテないですよー。」
っていう方向性でのパフォーマンスの方が
「オタクキャラ」として認知されやすかったんでしょうね。
だから向はこんな芸風になってしまった。


でも、このアプローチの仕方って凄い「キャラクター芸人と在り方」として
すごくいびつというか、変な方向性に行ってしまってると言うか、
とにかく素直じゃないですよね。
今の向のやってる事を理解しようとしたら
まず向を「男」として見ないといけない。
でも、向をそんな風に見る人間どれだけおるねんって話ですし
まず男はアウトですし、女でも「オタクという得体の知れない存在」を
そういう目で見る人どれだけおるねんって話ですしね。
それって、たぶん、アキバに居るオタク向けマニアックなアニメを語るよりも
マニアックな事やってるように思えて仕方ないんですよね。


でも、本人も向の事を応援してる昔
からのファンもそこに気付いていない。
むしろ「オタク」「アキバ系」という雰囲気だけで
自分らよりもマニアックとか思ってしまっている。
そこに向のオタクキャラが不明瞭で
ここでは浜田、レッカペでは今田や矢口に助けてもらわないと
やっていけない原因じゃないかと思うんですよね。


まぁ、あと向自身が「女子属性を持つ男」である事も
大きな要因だと思うのですが、この話はまた機会があればしようと思ってます。