嘉門達夫「ゴールデン☆ベスト 〜BEST OF 替え唄&ヒットソングス 1989-1996〜」

ゴールデン☆ベスト 嘉門達夫(ビクター・イヤーズ)

ゴールデン☆ベスト 嘉門達夫(ビクター・イヤーズ)

以前張ったリンク先の「曲目・曲順未定」こ言葉に期待を込めてたんですが
どうやら、発表されてた曲目のまま発売された模様。
本当なら買って感想を書かないといけないとは思うのですが
今回収録されてる曲は全てオリジナル音源が入ってるCDを
リアルタイムで購入してるので正直買う気が起きません。
まぁ「僕が買う気がしない理由」というテーマで
批判するのもアリだと思ってさらにいろいろ書かせて頂きます。


まず思ったのは「替え唄メドレー」を未だに引きずってますね、彼は。
タイトルにもあるし、嘉門達夫の中にでも数あるシリーズものの中で
唯一「替え唄メドレーシリーズ」のみ全作品網羅してるのですが
正直「替え唄メドレー」って嘉門達夫史を語る上では重要なのか知れませんけど
日本音楽歌謡史っていう観点から見たら、全然重要でも何でもない
むしろ忘れられた曲だと思うんですよね。
今90年代にヒットした曲が再び話題に上ったりするんですが
その中に「替え唄メドレー」や「嘉門達夫」の名前が上る事ってないですもんね。


いわば世間から見れば「どうでもいい作品」に
いつまでもしがみついてるっていうのは
みっともないという事だけじゃなく、
そこにしがみついてる以上、新しく前へは進めないと思うんですよね。
それが今の嘉門達夫の現状を物語ってる気がします。


だから、僕は「替え唄メドレーシリーズ」もあくまで
数ある作品のウチの一つとして、他の作品と同列に見るべきだと思います。
替え唄メドレーだってこれだけ作品あれば、クオリティの高い低いありますし
クオリティの低いのは入れるべきではないですよね。
嘉門達夫の名前を下げない為にも。
僕は「ベストアルバムに入れて大丈夫」だと思えるのは
せいぜい1〜4ぐらいまでだと思います。


あと「替え唄メドレー」に比べると他のシリーズ作品が
非常におざなりになってるというか
例えば「ハンバーガーショップシリーズ」は
最初の「ハンバーガーショップ」、「血液型別」「国会編」は
それぞれコンセプトが違うし、それぞれ評判良かったんだから
これこそ三作品とも入れるべきでしょうし、
鼻から牛乳」とかも「第一章」と「第二章」は
歌い方がかなり違うんですよね。テンポとか。
だからトラックを離せば二つ入れて成立すると思いますし。


老舗の「あったらコワイセレナーデ」も入ってませんしね。
特にビクター時代に唯一発表した「'92」は
その後のシリーズの方向性を決めるきっかけとなった
「喘ぐシリーズ」が初登場しますし、
あと、シリーズものではないですが十年越しで
ようやくCD化された「哀歌〜エレジー〜」も入ってませんし。


だから「替え唄メドレー」ばかりに気をとられすぎですね。
1枚目の最後に入ってる「紅白バージョン」とか
いつまで紅白出た事引っ張んねん!て思いますw