R-1ぐらんぷり2010サバイバルステージ

R-1ぐらんぷり版敗者復活戦。
会場の雰囲気や審査員の顔ぶれを見てる限り
M-1ほどの緊張感より、緩やかな雰囲気なのですが
これが賞レースとして良いのか悪いのか。
とりあえず、出場芸人のレビューを書いて行きます。

ユリオカ超特Q/ハゲの悩み

なんか久々にテレビで見た気がw
決勝候補勢として、結構ブログとかで名前が挙がってたんですが
何せ僕の中で「昔の人」のイメージがあったので
ピンと来なかったのですが、今回見てまだまだ現役というか
オンバトの頃に比べて、むしろ良くなってないです?


テーマも自分の「ハゲ」をテーマにすると言った自虐ネタで
オンバト時代いろんな他人を斬りまくってたような
嫌な感じが無くて、むしろ元々持ってた話術を存分に堪能できました。
いやぁ、でもかつてオンバトで活躍してた人がこうやって
現役で魅せてくれるのは嬉しい。 80点

今泉/言ってみてー!!

改めて見てみると「言ってみたい」内容が
「自分が気が弱くて言えない」のか「偉くないから言えない」のか
「恥ずかしくて言えない」のか、その辺でコンセプトが統一されておらず
レッカペの1分ネタぐらいなら、気にならないのですが
3分聞かせるとなるとその辺でネタの構成が、上手く行ってない部分が気になります。
前のユリオカ超特Qが上手く「ハゲの人が言われる事」でまとめて来ただけに
そこが気になってしまいした。65点

ナオユキ/世間話

タイトルがいいのが思いつかないw
まず三番手っていうのが早いし、3分という時間がナオユキのテンポを考えると短すぎる。
ネタも雰囲気も良さげなものがあるのに、場の空気に染まらなかったというのを
非常に感じてしまう舞台でした。(ネタが終わった後お客さんが「えー」っていうのも含めて)75点

ゆってぃ/ワカチコ

その点ここはレッカペ慣れなのか営業慣れなのか
3分という時間で自分を魅せる術を知ってるというか
最後新しい事をやろうとしてケガしそうになったのを
勢いで切り抜けましたしねw


あと、ここは「自虐ネタ」というより「自分にこんな失礼な事を言って来る奴がいる!」
という事を喋って行く「S」度の強いネタで、実は凄く彼自身の「プライドの高さ」を
アイドルというキャラクターで上手く誤魔化してるなぁと。75点

中山功太/カメラマン

うーん…なんか「自分の持ってる毒」をポップに消化しようとして失敗した感じ?
どうしても前の人と比べてしまうんだけど、そういう消化の仕方が
ゆってぃに比べるとどこか「やり方がわかってない」って感じがしますね。
これなら過去に落ちたネタですけど「裁き」やった方が彼のキャラにマッチしたんじゃないかな?
って思いますね。それから使いまわしのネタあったしw 60点

COWCOW山田與志/DJ

ここに来て今まで盛り上がりたいけど、イマイチ盛り上がれなかった
お客さんが一気に爆発しましたね。
むしろ、ここまでの完成度のネタが決勝に行けなかったのかという
気持ちが立ってしまいますね。
ここはこのまま本戦に行っても、決勝メンバー相手にかなりの善戦が期待出来ますね。90点

田上よしえ/正しい日本語講座

ユリオカ超特Qの事があったので、期待してたんですが
ここは悪い意味で変わってなかったですね。
なんか脱線の仕方とか、オチのすかし方とか
何もかもが古いんですよね。
まぁ、そりゃ時代に取り残されるよなーって実感しました。55点

友近/ヨガの先生

これってよく考えたら「銀座のホステス」とネタの構成がよく似てるんですよね。
最初「ある職種の女性のものまね」から入って、最後は「自分の好きな曲をかけて踊る」
っていう。つまり友近って、あの頃から何の進歩もないって事ですよね。

田上よしえにしても、友近にしても、最初のポテンシャルが高いのと
本人の持ってる「我の強さ」が災いして、成長が止まってしまってのがねぇ
非常に「オバチャン芸人」の悪い点が出てしまってる感じだなぁと。50点

アナログタロウ/80年代の曲紹介

ネタそのものは1分ネタの繰り返しなんだけど
80年代のヒット曲が凄く耳なじみがよくて3分間が丁度いい時間でした。
あと80年代のスターってみんないいキャラしてたんだなぁと。
そのキャラクターを上手くネタにしてる彼も見事ですが。
ただ斉藤由貴の天丼は要らなかったかな?
そのたびにヒット曲が時代と共に進んでるのは面白かったですがw 75点

もう中学生/あさり

いつもの感じですが、レインボーカラーのタイツが目に付いて仕方ないw
衣装はいつもの半ズボン、サスペンダーで良かったんじゃないのかな? 70点

点数発表

審査員の点数+客席投票なのですが、後でよかった人二人に押すってシステムは
前半の人不利すぎないか?


さて結果ですが
1位 COWCOW山田與志 1110点
2位 友近      730点
3位 田上よしえ   480点
4位 アナログタロウ 370点
5位 ユリオカ超特Q 360点
6位 ゆってぃ    250点
7位 もう中学生   190点
8位 中山功太    180点
9位 今泉      170点
10位 ナオユキ   130点


COWCOW山田與志がダントツ1位で決勝進出。
そして、あとは案の定後半に出た人達が有利になりました。
というか後半5人の争いですよね、完全に。
その中でよくユリオカ超特Qはトップ出番で360点も取れたなと。
あと、ナオユキは最下位ですがこの上記の理由を考慮すると
あまり気にする必要はないかな?と。
むしろ彼はそれ以外で不利な条件が多すぎる。
正直ナオユキはストレートインで、中山功太は審査員が
勇気を持って落としてあげるべきでしたね。


まぁ、M-1の敗者復活も全組が終わっての投票制なんですけど
あっちは逆に物凄く数が多いために成立してるんですよね。
なんか10組というのが中途半端というか
「前半不利」が丸出しになってしまうので
次回は審査システムを改善して欲しいものです。