R-1ぐらんぷり2010
そして本選です。カッコ内は番組内で審査員が付けた点数と順位。
そして各個人の最後に付いてある点数は個人的採点(100点満点)です。
COWCOW山田與志/DJボブ(627点/第9位)
サバイバルステージ見た時に途中にあった「地井武男」も「阿藤快」も
関係なかった部分がちゃんと阿藤快がオチになるくだりに改良されて
決勝への意気込みが感じられたのですが
最後の追加された1分の方で関係ないくだりをやってしまったのが残念。
後はやはりパネルをめくるのにもたついてしまったのも
ちょっとこういうリズムに乗らなくていけない芸風では痛いミスだった。
でも、トップバッターでこれだけ大会を盛り上げてくれたのは
素晴らしかったです。その反面「いい前説」になっちゃった感じもありますが。
点数は基準点からいろいろプラマイしたら0になっての75点で。
バカリズム/正義感の強い男(630点/第7位)
なんか「一人コント」と「フリップネタ」で迷って
「どっちの要素もあるネタ」やってどっちつかずになったって所ですねぇ。
最初一人コントかと思ったら、途中フリップ持って来て
「いや、フリップ出すんかい!」って思いましたもんw
恐らく本命視されてるプレッシャー。二番という順番、得意のフリップネタが
前出番の山田與志と被る等の理由で迷った挙句、ネタのチョイスを失敗した感じ。
バカリズムぐらいの実力あればフリップネタでも一人コントでも
きっちり堂々とやりきれば最終決戦に残れたと思うのですが残念。70点
いとうあさこ/浅倉南39歳(641点/第5位)
サバイバルステージを見てると今回「自虐ネタ」をやる芸人が凄く多くて
その中でも彼女だけが決勝に行けたのは、やはり「自虐ネタ」の中でも
彼女がダントツでしたね。サバイバルステージでゆってぃのくだりで書いたんですが
どうしても「自虐ネタ」って実は「自分にごちゃごちゃ言ってくる人への文句」
になってしまいがちなんですよね。
でも、彼女の芸は決して他人を攻めることなく「強く明るく逞しく生きてる」
というのを芸に昇華してるというのが素晴らしいです。
伊東四郎の「明るいのがいい」ってコメントが的確でしたよね。85点
Gたかし/ものまね紙芝居(639点/第6位)
面白いし、ものまねも絵も上手いんだけど
ちょっと決勝のステージに上がるには物足りなさを感じてしまう。
なんかサバイバルステージで凄く盛り上げたけど決勝行けず
ってぐらいのレベルなんですよね。彼には悪いんですが。73点
川島明(麒麟)/いろんな事をいい声で(645点/第4位)
「ドラえもん」や「北斗の拳」は漫画好きの彼らしいチョイスだけど
「誰かが言ったセリフ」を川島の声で言うのはちょっと違うかな?と
(バルーンアートやココイチの店員のセリフもですが)
「ホットプレートの注意書き」みたいな「無機物の代弁」をする方が
彼の「ええ声」が活きるんじゃないかな?って思いました。72点
我人祥太/憂(628点/第8位)
いやーここまで会場の空気を一変するほどの
存在感を出せるというのが素晴らしい。
ネタそのものはそこそこなんですけど
彼の持ってる雰囲気がいいですよね。
で、その彼の雰囲気に宮迫が耐えられなくなって
例の「キャラ仕上がってる発言」があった訳ですが
こういう芸人を料理出来ないって情けないよなぁ。
曲がりにもバラエティの司会者やってるベテラン芸人なのに。
まぁ、我人祥太に話を戻しますと
彼を決勝にあげようと思った審査員も素晴らしいと思います。
ここは来年のさらなる飛躍に期待したい所。80点
なだぎ武(ザ・プラン9)/密着警察24時(661点/第3位)
V2の後、何をするんだろう?と思ったら
何も変わってなかったですね。
本当に「何しに来たんだ、お前は」言いたくなります。
ミッキーを題材に使ったのは、まぁディランとかファミコンとか
元から版権ネタ使いまくりなんで、そこはいいんですけど
途中「名前にピーを入れる」ってドキュメントの後に
テレビ局が編集で入れる作業を、撮られてる人が自ら要求するというのが
自分で考えた設定が、自分でよくわかってないですよね。
チャンプの名前汚さない為に、決勝に上げるべきじゃ
なかったんじゃないかなぁ?65点
エハラマサヒロ/鬱陶しい予備校の先生(655点/第2位)
元々「小学校の時の先生をモデルにしてる」と本人が語ってたらしいんですが
設定が「予備校」なのに、先生の言ってるセリフが
「小学校の先生あるある」なんですよね。
別に「小学校の先生」っていう設定で良かったんじゃないのかな?
あとネタの構成そのものは、サバイバルステージの友近と一緒で
あるあるネタやった後に落とし方に困って踊っただけって感じでしたね。74点
あべこうじ/言い方による違い(658点/第1位)
いやぁ、素晴らしい!!
もう流石にこれだけ出たらネタないんじゃないの?
って思ってたら、まだまだ出てきましたねぇ。
若手が使いたがる割には使い方の難しい「天丼」のやり方も見事でしたし
なんか、ここまでイマイチピリっとしない今回のR−1が
ようやく救われた気がしました。90点
…宮迫、あべこうじのキャラには乗っかるのね。
ファイナルステージ
得点上位のなだぎ武、あべこうじ、エハラマサヒロの3組による最終決戦。
正直あべちゃん以外のメンバーに不満たらたらなんですがまぁ仕方が無い。
個人的にはあべこうじ、いとうあさこ、山田與志で見たかった。
エハラマサヒロ/成長早すぎて鬱陶しい赤ちゃん
一回目とほぼ一緒でしたね。踊る理由は一回戦のよりかはあったかな?75点
あべこうじ/ドレミの歌
さて二本目。まだまだありましたねぇ、ネタがw
まさかのファジーネーブルの柑橘系被せ、
しじみの葬式の妙にほのぼのとした光景、
リズムのいい「しらす干し」、
さらに「ライム」柑橘系のさらなるかぶせ、
そして最後の一番最初のフリを活かしたオチと
全てが素晴らしかった。
もう「漫談家」の意地を見せてもらいました。95点
なだぎ武/ドラえもんの目覚まし時計
なんか陣内のネタっぽいなぁ。
一本目はまだ、なだぎが体一つで笑い取った感じはあったんですが
今回は完全に「ニセモノのドラえもん目覚まし時計」という
アイテムに頼りきったネタになってしまいましたね。
しかも、これ過去に準決勝で落ちたネタらしくて
そういうのをやるって、言ってみれば「新しい勝負ネタがなかった」
って事ですよね。
やっぱりもう「あがり」になっちゃった人を決勝に上げちゃダメですよ。60点
そして審査の結果あべこうじが優勝しました!おめでとう!!!
正直、最終決戦のメンツを見た時にどうなる事かと思いましたが
最後にあべこうじが漫談家、そしてR-1常連の意地を見せてくれましたね。
なんか最後いい結果にはなりましたが、初のゴールデンという事もあって
司会やら審査やらにいろいろ課題を残して終わった今大会でした。
来年は、決勝戦が全体的に納得行くような大会になってる事を祈ります。
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