内輪の問題:ふぬけ共和国blog

この新田さんの文章を読んでると
「関西特有の閉鎖的な空気」というのは
なかなか、よそに伝えるというのは難しい
というのをひしひしと感じますね。


恐らく新田さんは、「内輪ウケ」という言葉を見て
東京での、内輪ウケ代表選手であるとんねるずを持ってきて
比較したんだとは思うんですけど
とんねるずの「内輪ウケ」とバッファロー吾郎軍団の「内輪ウケ」
っていうのはやっぱり別物なんですよね。


で、僕なりに「どう違うのか?」というのを
突き詰めて考えていくと
とんねるずの「内輪ウケ」は恐らく自分らで
「内輪ウケ」であるという自覚の元にやってるんだと思うんですよね。
だから「解らない奴は解らなくて結構だ!」という
メッセージをも同時に発信してる部分があるし
それによって批判される事も覚悟の上でやってる部分が
あるんじゃないかなー?って思うんですよ。


それとは逆にバッファロー吾郎軍団っていうのは
そもそも自分らのやってる事が「内輪ウケ」であるという自覚がない。
「自分らは本当に面白い事をやってるから、みんな笑ってくれてる」
と勘違いしてる部分があるんじゃないか?
そういう風に僕は見えるんですよね。
でも、僕から見たらそれはただの「内輪ウケ」で
ヨソに出てもそんなの通用しないよって思うんですよ。


いや、通用しないのを覚悟の上でやってるんならいいんですよ。
でも、いざ通用しない場所に行って、通用しないと
「なんで解ってくれないんだろう?」と首を傾げる、
「客が解ってない」と怒り出す、拗ねる、愚痴る。
僕はちょっとそれは流石に周りが見えてなさすぎなんじゃないかと
思うんですよ。


いや、たぶんバファロー吾郎自身は最初自覚があったのかも知れないですし
たぶん「解らない奴は解らなくて結構」のポリシーで
やってたんだと思うんですけどね
なんか最近、お客さんにちやほやされるようになってから
どんどん麻痺しちゃってるんじゃないか?と思うんですよね。


それでも、本当に大阪の隅っこに居る少数の芸人が
そう思っているなら、別に放っておけばいい話なんですけど
今base芸人のほとんどがバッファロー吾郎軍団ですから
流石にちょっと忌忌しき問題に直面してるなって思うんですよ。


あとナイナイに関しては、新田さんの引用ですが

ナイナイが大阪の他の芸人にいろいろと批判された理由というのが、漫才などのネタ込みのことなのか、それともそうではなくてタレントとして「急に売れやがって」ということなのか、そこは私の知識不足ですので、素直に知りたい。


僕の記憶してる限り、雨上がり決死隊FUJIWARAバッファロー吾郎が後者
千原兄弟(というか千原ジュニア)は前者だったように思えます。
雨上がり、FUJIWARAバッファローの3組はまぁ、先輩という事もありましたが
それよりも僕は同じ「天然素材」の仲間として
「お前らだけなんで特別扱いやねん」という思いが強かったように思えますし
千原ジュニアに関しては、関西ローカルの番組で
「俺らは自分が面白いと思うものをやってる
本当は芸人はそうであるべきなのに、
なのに客に合わせて笑いとってる奴が居て…」
みたいな不満を漏らしてて
名前こそは明確に出してないものの
千原ジュニアが大阪時代、そんな批判するような相手って
どう考えてもナイナイぐらいしか居てない訳ですよ。
雨上がり他の天素組は天素解散後、目下迷走中でしたし。


ただ、ジュニアの批判って言うのは「ネタ」というよりも
ナイナイのタレント活動の部分を指して言ってる部分が
強いと思うので(もう東京行ってましたし)
その辺を考慮すると後者になるのかも知れませんが。


ナイナイのネタに関してはですね、実は僕もあんまり記憶にないんですよw
関西ローカルのネタ番組とかからはずっとハブられてましたし
ただ、賞レースとか、あと東京のタレントさんが特別に審査員する
番組になると妙に高い評価をされる謎のコンビという感じでしたね。


じゃあ、客席はウケてたのかというとそうでもなかったり。
僕もテレビで見ててあんまり面白く感じなかったんですよね。
あまりにもベタすぎて。


でも今から思うと「岡村のキャラを全面的に押し出すネタ」を
やってたのがプロの作家さんとか東京のタレントさんとかに
高い評価を受けてた要因だと思うんですよね。
まぁ、僕も最近になってやっとそういう見方が
出来るようになったんですが。


反面、大阪で絶大な人気を誇ってた雨上がりとかのネタって
今から考えると宮迫、蛍原二人のキャラを知ってると
笑えるんですが、初見の人から見ると
何が面白いのか解らなくて当然の事をやってたんだと思います。
だから、東京行ってからブレイクするまで時間がかかったんでしょうね。


そう考えると今の大阪の若手の流れを作ったきっかけって
雨上がりなのかも知れません。