エロとは違うのだよ。エロとは。:きっとはしかのようなもの

天津単独イベント「6月の天津」のレポート。
僕も実は行こうと思ってたんですが
当日になってコローっと忘れてましてw


で、タイトルでぐぐってみたら
この方の日記を発見しました。


まぁ、イベントそのものの内容は
行ってないので語る事は特に無いんですが
まとめのところで気になる文がありまして

○しかし、以前の、見た後に、おとずれるなんだかわからないけど湧き上がる感動、みたいのには出会えなかったのが、ちょっと残念です。最近の単独はスッキリしてるんだけど、そういうのがない。尺が長いコントで何度も何度もどんでん返しがあって、最後のオチで会場が驚きのため息に包まれたような、そういうのを期待してるんだけどな。


○それは非常にリスキーなんだけど、当時の私がガシガシ天津をプッシュしていた頃のあのどぎつさはハイリターンだったんですけどね。最近の向はそういうのを作る時期じゃないのかな?2年前くらいの向は、“コントでモテたい”って言ってたくらい、コントがすごかったんですよ。


この辺に関しては、僕がテレビとか
仕事の関係で賞レースの予選を見せて貰ってる時に見る
最近の天津の漫才でも同じような事を思うんですよね。
「面白いんだけど、何か物足りない」

ただ、それは「テレビだから」とか「予選に残る為に」
そういう爆発は無いけど無難な戦略を取ってて
単独ライブではもっとはっちゃけてるのかと思ったら
単独ライブでもそんな感じなんですねぇ…。


という事は最近の無難な芸風は戦略でもなんでもなく
「ただの天然」って事なんだとここで認識しました。


つまり、本人らが「自分らの何が面白いのか?」が
客観的に解ってない。解ってないから
とりあえず今思いついた「自分らがこれでいい」というのを
ただ闇雲にやってる感じ?
僕が「最近の天津は100点を狙いに行かずに
敢えて70点〜80点を狙いに行ってる」って思ってたんですけど
それどころか「何が100点で、何が70点、80点なのか?
はたまた何が0点なのか?」というのも
たぶん良く解ってないんだろうなと。
いや、これが結成2,3年の若手ならいいんですが
流石に10年にもなるコンビがこの状態はちょっとマズイなぁ。


あ、あと

○あと、予想はつきましたけど“feat詩吟”でして、その時のが会場も盛り上がってたんだけど、私はやっぱり“コント「境界線」”の時のが天津らしくて好きだな、と思いました。コントの時は詩吟でもオタクでもないふたりがコントを繰り広げるので、意外に“素の天津”が描かれてるような気がするのです。


というのを読んでで思ったのは、きっと詩吟でウケたのは
たぶん、その詩吟がこのイベントで一番強烈だったと言うか
rubeolaさんのいう「リスキーな面白さ」で
(たぶん単独だから、直球の下ネタやってたと思いますし)
今の天津のお客さんもrubeolaさんも実は同じ事を思ってる
天津の普通の漫才、コントのどこかに不満を抱いてるんじゃないかと
思うんですよね。
それが木村の詩吟で爆発したというか
ただの流行り廃りでウケてた訳ではないんじゃないかと
僕は思います。


オタク漫才もたぶん初期の頃(「脳内メイド」とかやってた頃)
は初期のコントの延長線でやってて、その時は
「天津のよさ」が出てたんだけど
「お菓子オタク」がbaseで評価された辺りからおかしくなり始めた。
たぶん、初期の感じのまま続けて行くことが出来れば
rubeolaさんのような昔の天津のファンの人も
納得させる事が出来たんじゃないかと思うんですよね。


それにしてもオタクネタ、ラストにちょっとやっただけかー。
また、ピンの「オタクあるある」って
あれって正直僕は「無い」と思うんですけどねぇ。
(いや「あるある」が「無い」じゃなくて
「芸」として「無い」という意味で)
っていうか、向のオタクキャラって
そこに「振り回される一般人、木村」が居ないと
成立しないと思うんですよ。