天津の漫才についての考察

最近、木村がエロ詩吟がきっかけでピンで売れ
向の方も微妙ながら、オタクキャラで
ちょこちょこ注目されるようになって来たのに
どうも、コンビとしての漫才が評価されない。

まぁ、両方ともピン芸用に作り上げたモノで
なかなか漫才に活かすっていうのも難しい。
「エンタの神様」の「モテない男詩吟」も
あの番組用でやってる事ですし。

それでM-1の準決勝のネタを見てみて
天津の漫才の傾向を掴みました。
天津の漫才って向のボケを木村が懇切丁寧に
ツッコミで解説するってパターンなんですよね。
今回やった「○○が好き過ぎるシリーズ」が代表例ですが
他にも「向が木村の奥さんや子供を演じる」といった
比較的オーソドックスな漫才でもそういう傾向なんですよ。

でも、これって世間の思ってる木村、向のキャラじゃないと思うんですよ。
木村のエロ詩吟って言ってみれば、どうしようもない
クオリティの低いネタじゃないですか。
むしろそのバカバカしさがウリだと思うんですけど
そんな木村に解説するようなツッコミなんて求めてないと思うんですよ。
むしろ、そういう細かい事を言うイメージって向の方にあると思うんですよね。
だから、レッドカーペットでアイドルの詳しいプロフィールを言うキャラがハマった訳で。

だから、別にボケとツッコミは別に入れ替えなくてもいいから
「理屈を言うキャラ」と「感覚的な事をするキャラ」の
ポジションは入れ替えた方がいい。
向が細かい事言うボケやって、木村が「細かいな！」とか
そういうツッコミでいいと思うんですよね。
木村は居るだけでキャラになると思うし。

例えば、天津のネタで夫婦のネタがあるんですが
向が木村の奥さん役で、最後夜中抜け出して浮気する
その向の行動を木村が解説するというあてぶりのくだりが
あるんですけど、まず浮気するポジションが逆でしょ？
どう考えたって木村じゃないですか、エロいんだしｗ
向みたいな顔の女が浮気できる訳が無い。

いや、だからこれも、どっちが夫でも奥さんでもいいんですけど
「浮気する木村に、凄い細かい証拠をいっぱい突きつけて来たり
被害妄想でとんでもない所からいいがかりをつけてくる向」という
構造にしたら、別に詩吟やアニメネタをやらなくても
木村や向のキャラが活きた漫才になるんじゃないでしょうか？

まぁ、僕も向に「アニメネタやれ」ってここで散々書いてきましたが
今の向が世間が自分をどう見てるかわからないまま、
アニメネタやってもきっと上手く行かないと思う。
実際オタクの人が見るような番組で
どっちかというと一般人に向けてやるような
「キモイキャラ」出して、アニメファンに反感買ってるみたいですしね。

僕の理想は「向は世間一般の前ではキモイけど
いざアニメファンの前に出る時はちゃんとアニメに愛情を持ってトークする」
っていうものだったんですが、そこを調節出来るほど彼は器用ではなかったみたいです。

天津 木村のエロ詩吟、吟じます。