大阪のお笑いについてさらにいくつか

おりたさんのトラックバックを受けてなんですけど
僕がテレビを見てて思った事なんで実際に聞いたり、肌で感じた訳ではないんですが
今となっては、流石に昔の
「大阪の演芸は素晴らしい、東京のテレビ的タレント的なモノはダメ」
という考えはもうなくなってて、
「全国区で売れるには東京ウケするモノを作って行かなくてはダメだ。」
というのはアタマでは解ってるんじゃないかと思うんですよね。


ここで話題に出ているやしきたかじん
最近はかつて自分が言ってた「大阪賛美論」を
自虐ネタにして話してる。
例えば、最初はいつもの
「大阪は素晴らしい、東京はアカン」みたいなフリで入って
東京を語っていくウチに良い所をばかりに着地し
逆に大阪を語ると致命的な欠点に辿り着く。
(テレビの映る地域とか)
で、最後に「アカンやん」でオトすと言った展開になってて、
もう、あの頃とはたかじんも、雅もジュニアも
みんな考え方が変わってて、それは周りの人間も理解できてるとは思うんです。


ただ、具体的に「じゃあ、どうすればええねん?」って
いう部分で凄い困惑してるような気がするんですよね。
今まで東京に向けてモノなんて作った事ないから。


で、どうするのかというと
おりたさんは最近の関西ローカルの番組について
「どうしても80年代後半から90年代前半の関西ローカルの番組の焼き直し的な企画」
と書いてますけど、僕はどっちかというと
「東京の番組のマネごと」をしてるように思えるんです。


司会に藤井隆陣内智則、他パネラーにたむけん、ケンコバ
今回の記事にはありませんが中川家、フット、チュート、ブラマヨなどが
多く起用されてるのは「東京でそれなりに実績を上げた関西芸人」
だから起用してるという面が大きいような気がします。


他に大竹まことやYOUを筆頭とした、東京で有名なタレントや
昔、全国区でよく出ていたタレントの起用なんかも
どうも「東京のマネをしていたら、こういうキャスティングになりました」
風に思えるんですよね。


反面、大阪の若手芸人に関しては
東京で誰も使ってないから
そこに目がいかないというか
「どうやって使ったらいいかわからない」
みたいな感じになってるんじゃないでしょうか?


一番顕著だなーと思ったのは「ジャイケルマクソン」で
一時準レギュラーだったスマイルが最近出なくなって
代わりにムーディ勝山藤崎マーケットが出るようになって
これ完全に「逆輸入現象」ですよねw


僕はむしろ10年前ぐらいの「怒濤のくるくるシアター」
「爆笑!BOOING」「すんげ〜!!Best10」のような
若手を積極的に使ってた時代に戻って欲しいと思います。


特に「爆笑!BOOING」と「すんげ〜!!Best10」は
番組の形式を昔とそっくり同じ事をやっても
今の若手が出てきてネタをする事になるから
今の若手の色が出る番組になると思うんですよ。


僕はこの番組のリメイクを強く求めます。
なんじゃかんじゃで、今の2丁目時代の芸人が
漫才、コントと言う点で今の若手をは上回ってるのは
(この辺はおりたさんも痛感してらっしゃるみたいですし
やっぱり、ゴングショー番組やランキング番組で
ネタを競い合ったというのが大きいと思います。


あ、「しゅんげ〜!!Best10」ではダメですよ。
あれは「爆笑レッドカーペット(吉本版)」ですから。